STARGLOW・KANON、母の影響で選べるようになった“自分にとっての正しい選択”
2026年1月21日(水)、『Star Wish』でいよいよデビューを果たす5人組ダンス&ボーカルグループ・STARGLOW(スターグロウ)。『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)では、彼らが表紙&65ページ総力特集「あたらしい光」に登場した。
ここでは本誌に掲載されたメンバーのソロロングインタビューから、一部を抜粋してお届けする。第3弾はKANON(カノン)。音楽を楽しむという原点と、人の人生に寄り添おうとする覚悟──KANONの言葉から、その現在地に迫る。

誰にこの歌を届けるのか深く考えるようになった
──SKY-HIさんはKANONさんについて「あなたのパフォーマンスは背骨になれる」と評していましたが、それにかなり近い印象を画面越しからも感じていました。
KANON ありがとうございます。
──オーディションでも、パフォーマンスでも、常に楽しんでいて、余裕があって、何があっても動じないといいますか。そこが「STARGLOW・KANON」というアーティストの魅力だと感じていて。KANONさんのパフォーマンスを見ていると、心強い気持ちになるんです。
KANON うわ……なんてうれしい……。
──そうしたパフォーマンスはどういった意識からくるものだと思いますか?
KANON うーん、なんだろう……音楽って本来楽しむためのものというか。自分の中では、楽しくないと意味がないと思っているので。パフォーマンスするときも必ず念頭に置いていて、たぶんそれが余裕みたいなものになっているのかなと思います。緊張も楽しんでるというか。緊張するような場面って普通に過ごしていたらあまりないことなので、そういう瞬間も人生にとっては大事だよなと思っていて。
──「人の人生の道を照らせるようなアーティストになりたい」というようなこともおっしゃっていますよね。それはアーティストを夢見たときから考えていたことですか?
KANON 『THE FIRST』を観てアーティストになろうと決めたんですけど、そのときは正直何も考えていなかったというか……アーティストっていう職業が何を届けるのかとか、何を考えてやるべきことなのかとか、まったく考えていなかったので。当時は自分が楽しいからやってるみたいな感覚だったんです。
でもTRAINEEとしてやっていくなかで、ファンの方々の声も見聞きするようになって、少しずつ「アーティスト」という職業に就くことの責任を考えさせられましたね。そのなかで少しずつ学んでいったという感じです。
──そんななかで『THE LAST PIECE』が始まったわけですね。ステイトメントを聞いたときは、かなり気合いも入ったのではないですか。
KANON いや……始まったばかりのころは、正直まだ想像ができていなかったです。自分が受けるオーディションで夢を見せられるのかなみたいな。
──それは少し意外です!
KANON BMSGのファンの方々には応援していただいていたけれど、僕たちのことを知らない方が見たときにどう思うんだろうという不安はありました。
──オーディションを経て、音楽との向き合い方も変わりましたか?
KANON “音楽を楽しむ”という意識は変わってないんですけど、誰にこの歌を届けるのかとか、歌詞の意味はなんなのかとか、より深く考えるようになりました。
──KANONさんが少しずつ変わっていく様子が、オーディションを通して伝わってきました。
KANON 『THE LAST PIECE』のYouTubeのコメントに「もう人生やめてもいいかなと思ってたけど、『THE LAST PIECE』オーディションをたまたま見かけてやっぱり生きようと思いました」みたいなコメントがけっこうあって。そういう声を目にして、僕たちでも命を救えることってあるんだなと思ったんです。そうした積み重ねの中で、だんだんと人の人生の道を照らせるアーティストになりたいと思うようになったりもして。

KANON
(カノン)2006年4月3日生まれ、福岡県出身。2022年、オーディションドキュメンタリー『MISSIONx2』に参加し、BMSG TRAINEEとなる。『THE LAST PIECE』最終審査でSKY-HIから「この時代に生まれてくれて本当にありがとう」と声をかけられた
“自分にとっての正しい”を母の影響で選べるように
──合宿中にはGOICHIさんと深夜3時まで語り明かした日もあったそうですね。どんなお話をされていたんですか。
KANON この先どんな審査があるのかなとか……あとお互い一緒にデビューしたいという気持ちもあったので、デビューしたらどういう曲をやりたいかとか。そんな夢みたいな話もずっとしていました。
──ほかの方ともそういう話はされるんですか?
KANON 合宿中はまだどうなるかわからないからとりあえず何も言わないでおこう、というような空気もあって。語り明かすみたいなことはGOICHIが初めてだったかもしれないですね。
──最終審査ではSKY-HIさんから「あなたみたいな人とグループをやりたかった」「あなたが僕の相棒」とも言われていましたね。
KANON めちゃくちゃうれしかったです。そんなふうに思ってくださっていたんだと、そこで初めて知りましたし。僕は『THE FIRST』組でもないし、『MISSIONx2』でデビューしたわけでもないし……日髙さんと深く関わる機会がそれまであまりなかったんです。関わる機会はあったけど、僕がどうしても気を遣っちゃっていて。
──そうだったんですね。
KANON でも『THE LAST PIECE』からは日髙さんとの関わりもより濃くなってどんどん素の自分をさらけ出せるようになっていったんです。もちろん敬いの気持ちはありますけど、変に気を遣うことがなくなったというか。そういう時間を経て「僕の相棒」と言っていただけたことはめちゃくちゃうれしいなって。
ほかのメンバーのコメントを聞いていても、本当にみんなのことを見てくれているんだなと思いますし、救われたというか……そう思ってもらえてよかった、という気持ちになりましたね。
──最終審査の会場では『MISSIONx2』時代からの同志でもあるMAZZELのメンバーが見守っていましたね。KANONさんのデビューが決まってホッとしたような表情を浮かべていたのが印象的で。
KANON はい……ありがとうございます。MAZZELのメンバーとは、悩みを相談し合ったりとか、本音を明かすこともあって。つらさや悩みを分かち合ってきましたし、お互い応援していたので、きっと報われてよかったなと思ってくれていたんじゃないかなと思います。
──オーディションを見ていて、KANONさんはまわりが頼りにしたくなるお兄ちゃん的存在なんだろうなと思ったのですが、それはご自身のどんなところからくるものだと思いますか?
KANON でも僕はけっこうわがままで、小学生のころは自分のやりたいようにしたいみたいなタイプだったんです。それもあって学校ではやんちゃな奴だと認識されていて。自分の中でもっとこうしなきゃなって、考え直すことがたくさんあったんですよね。そこから少しずつ変わっていったのかな。
──小学生の時点で自分の行いを考え直せるってすごいです。幼いころからご自身のことを客観的に見られる方だったんですね。
KANON 母が何事も自分で考えさせるような育て方をしてくれていて。悪いことしたときもガーッと怒るんじゃなくて、どうしてこうしたのかとか、これからどうしていくべきだと思うかとか、全部僕の口から言わせるみたいなことをしてくれていたんですよね。そこで自分にとっての正しい選択ができるようになっていったのかなとは思います。

SKY-HIインタビュー、Aile The Shota×REIKO対談も掲載
『Quick Japan』vol.181のSTARGLOW特集「あたらしい光」では、各メンバーへのロングインタビューのほか、STARGLOWプロデューサーのSKY-HIが5人に対する期待とBMSGのカルチャーに対する現状認識を語ったインタビュー、『THE FIRST』のころからメンバーと時間をともにしてきたBMSG所属アーティストのAile The ShotaとREIKOが各メンバーとSTARGLOWに対して抱いている印象と期待を明かした対談など、合計約4万字のインタビューを収録。


また、特集ではSTARGLOWメンバー5人による「QJカメラ部」特別復活版や『THE LAST PIECE』の振り返り企画なども掲載し、合計65ページの総力特集として、彼らの過去と現在、そして未来を立体的に掘り下げている。


「全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。」
このステイトメントを掲げた『THE LAST PIECE』から生まれ、新たな時代の「あたらしい光」になるであろうSTARGLOWは、これからどんな夢を見せてくれるのか──その想いに迫る。
『STARGLOW』最新情報をチェック!
BE:FIRST(ビーファースト)、MAZZEL(マーゼル)に次ぐ3つ目のボーイズグループとして、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した5人組ダンス&ボーカルグループ「STARGLOW(スターグロウ)」。
2025年9月19日、オーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』の最終回で発表されたSTARGLOWのメンバーは、RUI(ルイ)、TAIKI(タイキ)、KANON(カノン)、GOICHI(ゴイチ)、ADAM(アダム)の5名。同日がSTARGLOWの結成日となった。
2025年9月22日、プレデビュー曲「Moonchaser」でプレデビューを果たした。
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