QuizKnockの「おせっかいNo.1」は誰?伊沢拓司&山本祥彰が明かすメンバーの意外な一面と『トーキョーディスカバリーシティ!2025』の楽しみ方

2025.9.27

文=ねむみえり 撮影=矢島泰輔 編集=高橋千里


QuizKnock制作の大型イベント『トーキョーディスカバリーシティ!2025 探る昼とめぐる夜』が9月12日(金)からスタートした。

QuizKnockと東京ドームシティのコラボイベントは今年で3回目。ファンにとってはすっかり夏〜秋の風物詩になったが、どのような思いで企画・制作されているのだろうか? QuizKnockの伊沢拓司と、謎解きゲームの制作にも関わっている山本祥彰に話を聞いた。

街の中でおもしろいものを“発見”してほしい

──まず、『トーキョーディスカバリーシティ!2025 探る昼とめぐる夜』を開催するにあたって、昨年までとは違う新たな試みや挑戦したことをお聞きしたいです。

伊沢 昨年は謎解きをドンと推していたんですが、今回は謎解きに加えて「QuizKnockのおせっかいラジオ 〜シティ回遊ボイスラリー〜」というコンテンツを用意しています。

東京ドームシティがある文京区や後楽園に関しての知識を、お散歩感覚で楽しめるようなコンテンツになっているので、自分のペースで楽しめるものがより強化されたかな、と思いますね。

あと、今回は秋に開催するので、暑くないだろうということに賭けてたんですが、まだ暑いですね。

山本 去年よりは多少、暑くないかな。

伊沢 でも、イベントに参加して、街の中を歩きながら季節の変化を楽しんでいただけると、また新しい学びもあるのかなと。

あとは、今回のイベントは「探る昼とめぐる夜」ということで、夜にもフォーカスしているんです。後楽園は夜景が本当にきれいなので、今まで見てこなかった東京ドームシティの顔も、楽しんでいただけるかなと思います。

──文京区には東京大学もありますが、そこに対する思いもあったりしますか?

伊沢 そうですね、僕も大学生のときは近所に住んでいました。文京区って文化施設や記念碑がいっぱいあったりするんですよ。

それに、後楽園や水道橋のあたりは、東京ドームシティさんがずっと気合いを入れて開発されてきたところなので、「こんなところにおもしろいものがあったんだ」と、イベントを通じて“発見”していただきたいなと思います。

解けなかった人でも楽しめるような謎解きを作りたい

──山本さんは、今回の遊園地謎解きゲーム『いたずらおばけと最後のシャッターチャンス』の制作にも関わっているとお聞きしました。この謎解きゲームのおもしろさはどういうところにありますか?

山本 謎解きにはいろんな種類がありますが、東京ドームシティを使った『トーキョーディスカバリーシティ!』じゃないと解けない謎が随所に散りばめられているところがポイントですね。

今回は「写真」がテーマなので、景色をうまく使って解く謎がけっこうあるんです。実際にプレイしながら、思わず写真を撮りたくなるような謎解きになっているかなと思います。

伊沢 同じ場所で3回目だから、もう謎を作るのも大変なんじゃない?

山本 でも、やっぱり毎年違うおもしろさがあるかな。それに、東京ドームシティ自体、いろんな施設が新しくできたりリニューアルされたりしているので、去年遊んでくれた方でも、新しい発見はあるんじゃないかなと思います。我々もイベントを通じて、東京ドームシティに詳しくなったし。

伊沢 我々が一番“発見”しているかもしれません。

──謎解き初心者へのアドバイスは何かありますか?

山本 基本的に謎解きって難しくできていて、解けないのが普通なんです。なので、解けなくても悲しい気持ちにはならなくていいかなと思いますね。

解けないときのためにヒントもいっぱい用意しているので、ヒントを見ながら解くというのは、ひとつの正当な楽しみ方としてアリだと思います。

伊沢 東京ドームシティにはたくさんグルメがあるし、我々QuizKnockとのコラボメニューもあるので、わからなくなるたびにぜひとも、ぜひとも1品ずつ食べていただいて! 休憩して視野を広げることも、活きるかもしれませんよ?

山本 糖分補給も大事だからね。

──ちなみに、いつも山本さんが謎解きを作る上で大事にされていることはありますか?

山本 解けなかった人でも楽しめるような謎を作ろう、というところは大事にしています。謎が解けなくても、答えや解説を聞いて納得感があれば、「こうすれば解けたんだ」「こういう考えが足りなかったんだな」「次はこういうことを考えて解いてみよう」みたいなかたちで、次の謎解きで難問にチャレンジしようという気持ちになってもらえるかなと。謎が解けなかった人にも、謎解きを通じて何かを持ち帰ってほしいんですよね。

──伊沢さんは、今回の謎解きをご自身でプレイする予定はありますか?

伊沢 そうですね、もう少しうまく変装できるようになったら(笑)。イベントが始まる前に少し様子を見たりはしているんですが、始まるとなかなか難しいんですよね。

山本 謎解きをするときにボディーガードが欲しかったら、僕がするから。

伊沢 逆に目立つだろ(笑)。

8人それぞれの個性が出ている『おせっかいラジオ』

──今回展開される『QuizKnockのおせっかいラジオ 〜シティ回遊ボイスラリー〜』は新しい取り組みかと思うのですが、ボイスでどのような“おせっかい”(=豆知識)をお届けしていますか?

伊沢 ボウリングや、観覧車の「ビッグ・オー」に関する豆知識を話したりしています。同じ豆知識でも、メンバーによって語尾や語り口も違いますし、「俺、プラスで知ってることあるな」みたいな知識を追加でしゃべったりしているので、違う内容が楽しめるところもあるんじゃないかな。

だから、この試みそのものが“おせっかい”ですね。8人分を聴くのは大変だと思うんですが、飽きさせないように作っています。

山本 メンバーが適当に話しかけているようなかたちなので、けっこうラフに聞けるかなとも思いますね。普段友達と歩いているときも、その場所とはあまり関係のない豆知識を言ったりするじゃないですか。

伊沢 するか?(笑)

山本 するでしょ(笑)。

伊沢 でも、須貝(駿貴)さんは物理の話をしている部分があるだろうし、僕も野球の話はいっぱいしているから、メンバーと一緒に雑学ロケをしている感じにはなるかもしれないです。

あと、(東)問と(東)言のボイスは、似ているところを探してほしいなと思いますね。あのふたりは、別々にボイスを録音しているはずなんですよ。それなのに内容がそろっちゃった!みたいな部分も、観測できるんじゃないかな。QuizKnockが好きな人にとっては、知識だけでなく、そういう細かいところも楽しめると思いますね。

伊沢が考案した「トーキョーディスカバリーシティ!ポーズ」

──ちなみに普段の生活の中で、伊沢さんと山本さんは、お互いのどんなところを“おせっかい”(=親切、世話焼き)だと思いますか?

伊沢 うーん、お互い他人に干渉しないタイプなんですよね。楽屋でも黙っているふたりなんです(笑)。

でも、(QuizKnockの)動画撮影のとき、山本がこの2週間で2回ぐらい、サイドカメラから一番遠い席に座っていたのに、ぐるっと回って録画ボタンを押しに行ったのを僕は見ました。僕のほうが近くに座っていたから、自分がやらなきゃいけなかったなと思いながら、「ありがとう」って言いましたね。

山本 そうでしたっけ? 全然覚えてない。意外と見てますね(笑)。伊沢さんは、我々が月に1回行う仕事の反省会で、テレビやイベントに出るときのコツを共有してくれますね。「イベントは笑顔でね!」みたいなこととか。

伊沢 「楽屋はきれいにしろ!」みたいな。そういう小うるさいことを言ったりしています(笑)。

山本 でも、言ってくれる人がいるのもありがたいなと思いますね。

伊沢 これはもう5年ぐらい続けていることなので、お互いに言えるという感じです。

QuizKnockで一番のおせっかいは「間違いなく須貝さん」

──ちなみに、QuizKnockメンバーの中で一番“おせっかい”だと思うのは誰ですか?

伊沢 間違いなく、須貝さん。おせっかいが服着て歩いてるみたいな感じです(笑)。独自の世界も持っていて、鼻歌を歌っているときもあるんですけど、気になったことは全部口に出してますね。他人のことまで自分ごとにして考えてくれるというか。

今日の仕事のスケジュールも、俺がわかってないかもと思ったのか、全部説明してくれたんです。そういうのは、結果的にみんな助かりますね。

──山本さんも、須貝さんはおせっかいだと感じますか?

山本 たしかに須貝さんはいろんなことを指摘してくれますね。気になることをけっこう言ってくれるタイプです。

メディア取材の写真の確認とかも「自分の写真の確認をお願いします」としか言われてないのに、全員分の写真をチェックして、「これは全員の顔が暗すぎるから、もっと彩度上げて明るくしたほうがいい」とか言ったり。僕なんかだと別に言わなくてもいいかなと思っちゃうようなことでも、須貝さんは全部言ってくれます。

伊沢 本当に俺と性格が真逆です。あとは、問と言もお互いに対しておせっかいですね。

そういえば、須貝さんと問と言は、全員なぜか楽屋で鼻歌を歌うんですよ。それはうるさいなと思います(笑)。

山本 ほんと、ずっと歌ってるよね!

──なんの鼻歌を歌ってるんですか?

伊沢 ちゃんとはわからないんですよ。でもちょっとだけわかりそうな曲を歌ってるから、逆に気になるんです。

山本 最近、言ちゃんはTHE BLUE HEARTSにハマっています。

伊沢 遅れてきた青春だ。全然違う話になっちゃった。ちょっとおせっかいにしゃべりすぎましたね。

こちらも伊沢が考案した「クイズ王ポーズ(仮)」
編集部も謎解きゲームを体験してきました!(撮影=ねむみえり)

この記事の画像(全36枚)



  • 『トーキョーディスカバリーシティ!2025 探る昼とめぐる夜』

    昨年のべ4万人以上が来場した『トーキョーディスカバリーシティ!』が今年も開催中。“いたずらおばけ”が巻き起こす目に見えない事件を解決する遊園地謎解きゲーム『いたずらおばけと最後のシャッターチャンス』や、QuizKnockメンバーのトークや豆知識を聞きながら東京ドームシティ内をめぐる『QuizKnockのおせっかいラジオ 〜シティ回遊ボイスラリー〜』など、さまざまなコンテンツを通して東京ドームシティで1日中遊び、学べる内容となっている。

    期間:2025年9月12日(金)~10月26日(日)
    場所:東京ドームシティ全域
    企画製作:株式会社東京ドーム、株式会社baton

    関連リンク


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

ねむみえり

Written by

ねむみえり

1992年生まれ、東京出身。フリーランスのライターとして働きながら、現代詩の創作も行っている。本、舞台、お笑い、ラジオが特に好き。

関連記事

100人でQuizKnockを倒せるか?伊沢拓司&河村拓哉とのクイズバトルも白熱!【『QuizKnockフェス 2025 〜クイズも謎もトける夏〜』レポート】

QuizKnock山本祥彰、ももクロきっかけで『高校生クイズ』全国大会へ。勉強と同じくらい「大切なこと」【QuizKnock 僕たちの現在地】

『QuizKnock 僕たちの現在地』メンバーの魅力を紐解くコンテンツ全貌を公開

ツートライブ×アイロンヘッド

ツートライブ×アイロンヘッド「全力でぶつかりたいと思われる先輩に」変わらないファイトスタイルと先輩としての覚悟【よしもと漫才劇場10周年企画】

例えば炎×金魚番長

なにかとオーバーしがちな例えば炎×金魚番長が語る、尊敬とナメてる部分【よしもと漫才劇場10周年企画】

ミキ

ミキが見つけた一生かけて挑める芸「漫才だったら千鳥やかまいたちにも勝てる」【よしもと漫才劇場10周年企画】

よしもと芸人総勢50組が万博記念公園に集結!4時間半の『マンゲキ夏祭り2025』をレポート【よしもと漫才劇場10周年企画】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「猛暑日のウルトラライトダウン」【前編】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「小さい傘の喩えがなくなるまで」【後編】

「“瞳の中のセンター”でありたい」SKE48西井美桜が明かす“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「悔しい気持ちはガソリン」「特徴的すぎるからこそ、個性」SKE48熊崎晴香&坂本真凛が語る“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「優しい姫」と「童顔だけど中身は大人」のふたり。SKE48野村実代&原 優寧の“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

TBSアナウンサー・田村真子の1stフォトエッセイ発売決定!「20代までの私の人生の記録」