にじさんじ・渡会雲雀が影響を受けた“ボーカリストの生き様”とは?【『Quick Japan』vol.179「2時だとか」表紙&60ページ特集】

2025.8.17

アートワーク=ムラヤマカズヤ

文=ヒガキユウカ 編集=高橋千里


8月8日(金)に発売された『Quick Japan』vol.179では、にじさんじ発のバーチャル・バンド「2時だとか」を60ページで特集。VTuberとして活動するメンバーの一人ひとりの音楽への愛や、グループとしてのバンド活動への意気込みを徹底取材している。

QJWebでは本特集の中から、渡会雲雀(わたらい・ひばり)のソロインタビューの一部を抜粋。ステージを重ねるなかで進化を続ける、彼の歌唱スタイルや活動の原動力について言語化してもらった。

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ライブスタイルは「TAKUYA∞さんの影響」

──有観客ライブの経験も増えてきていますが、本番当日のルーティンなどはできていますか?

渡会 明確に決めて当日やっているのは、エナドリを飲むくらいです(笑)。あとは本番に行き着くまでの過程で、練習や筋トレはかなりやり込みますね。どれだけ動いても体力が切れないように。ライブが終わったとき、「疲れた~」じゃなくて、「楽しかった!」で締めたいんすよ。

──ライブの曲中は、どんなことを考えて歌っていますか?

渡会 一番は楽しむことですね。といっても、そもそも歌うのが好きだから無意識のうちに楽しくなっちゃうんですけど。最近はステージングも意識するようになってきました。

実はもともと全然体を動かさないタイプで、カラオケでも棒立ちだったんですよ。自分でも鏡で見て「なんか違うなあ」と思って、マイクの持ち替えから始めてみました。

今では自然に体が動くようになりましたし、持ち替えに関してはもう癖になっちゃって。特に有観客ライブではせっかく来てくれたお客さんにできる限り近づきたくて、上手から下手まで動き回ってますね。

──パフォーマンスは形から入って、「それっぽい」ことをやっているうちに本物になる部分もありますよね。参考にしているアーティストはいますか?

渡会 特段「これをマネしよう」と思ってやってるわけではないんですが、普段見ているアーティストさんの影響は受けていると思います。たとえば、今回のライブでUVERworldの「7th Trigger」という曲をやらせていただいたんですけど、「横 横」のところはがっつりTAKUYA∞さんの動きをしていました。

──TAKUYA∞さんにはかなりリスペクトがあります?

渡会 もう生き様そのものに憧れてますね。彼、「毎日10km走る」というルーティンをライブ終わりでも欠かさないんですよ。最高のライブパフォーマンスを届けるために。それを継続していることもすごいですし、実際そのおかげで素晴らしいパフォーマンスをされていて、プロ意識がほんとにかっこいいなと。自分もそういう姿勢に影響を受けて筋トレを習慣にしています。

──2時だとかのライブでは、シャッフルタイムで歌だけでなくギターにも挑戦されていましたが、もともとギターの経験はおありなんですよね。

渡会 アコギでコード弾きくらいしかやってなかったんですけど、今回はギターソロもやらせてもらいました。難しさのレベルが全然違うし、めちゃくちゃ緊張して正直余裕なかったです。

でもそのぶんモチベーションも上がりました。新しいエフェクターも買ったんですけど、やっぱりかっこいい音が鳴らせると超楽しいんすよ。今はもう「だとか」関係なしに、好きな曲が弾けるかどうかトライしたりしています。

──豊洲PITというハコについてはいかがでしたか?

渡会 日本最大のライブハウスですし、お客さんの近さにはビビりましたね。普段のVTuberのイベントとはまた違った雰囲気ですけど、あの薄暗い感じが逆によかったです。テンション上がりました。

──VTuberのバンドがライブハウスでお客さんの前に立って楽器演奏をするってあまり例がないですし、2時だとかが先駆者になっていくかもしれませんね。

渡会 今後盛り上がっていったらうれしいなとは思います。リアルのアーティストさんとの共演や、VTuber同士で対バンとかもできたらアツいですよね!

【続きは本誌でチェック】ライブレポートやメンバー座談会も!

「2時だとか」表紙/『Quick Japan』vol.179より

『Quick Japan』vol.179は現在大好評発売中。表紙はオリジナルの撮り下ろしカットを使用。特集では、ワンマンライブの撮り下ろしレポート、初ライブを終えた直後のメンバー4人による座談会、個々の音楽遍歴やバンド活動への思いを掘り下げるソロインタビューを掲載している。

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(ひがき・ゆうか)歌い手、ボカロP、YouTuber、VTuberなどを追うライター。会社員としてWEB編集者もしています。『エキサイトニュース』『ねとらぼ』『KAI-YOU』『リアルサウンド』『東方我楽多叢誌』などでインタビュー・ライブレポ・コラムを執筆。1993年に生まれ、小学生のころからインタ..

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