「銃を持つことで再現できるポーズが増えました」人気ゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーたちの“造形”へのこだわり

2023.6.2
(左から)ありささん、あきれいいちさん、バニたそさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


4月に行われたイベント『ニコニコ超会議2023』に集結したコスプレイヤーたちの写真&コメントをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた、衣装やメイクに対する“こだわり”

コスプレイベントといえば、会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも、参加する上での醍醐味のひとつ。

過ごしやすい季節になり、今後も全国各地でさまざまなコスプレイベントの開催が予定されている。いずれも大盛り上がりになることが予想されるが、QJWebではそれらに先駆けて取材参加した、各種イベントをプレイバック! 撮影させてもらったコスプレイヤーたちの写真を、それぞれに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

本記事でピックアップするのは、4月29日・30日に幕張メッセで行われた『ニコニコ超会議2023(略称:ニコ超)』。

“ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する”がコンセプトの同イベントでは、伝統と最新技術が融合した「超歌舞伎」をはじめ、“歌ってみた”や“踊ってみた”といったニコニコではおなじみのジャンルのスペシャルステージが多数展開。ほかにもボーカロイドやVTuber、ゲーム、アイドル、自衛隊、痛車など、さまざまなコンテンツのブース・ステージがずらりと並び、2日間で11万8797人が来場。完全復活にふさわしい盛況ぶりを見せた。

そんな『ニコ超』のコスプレエリアでは、ハーフアニバーサリー直前のタイミングだったスマートフォンゲーム『勝利の女神:NIKKE』をはじめ、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』や『SOUND VOLTEX』など、人気ゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーが続々と集結。中にはミニスカートやレースクイーン風のコスチュームを着こなし、美脚を披露するレイヤーもいて、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていた。

「武器は購入したものですが、パーツの造形や装飾がゲーム内のデザインと若干違っていたので、そういった箇所を自分なりに手直ししました。こだわりといえるほど大したことではないんですけど、ゲーム画面と照らし合わせながら足りない部品をつけ足したりもしたので、仕上がりには満足しています」(『勝利の女神:NIKKE』ラピ/あきれいいちさん)

『勝利の女神:NIKKE』ラピ/あきれいいちさん
『勝利の女神:NIKKE』ラピ/あきれいいちさん

「一番がんばったのは翼の造形です。ベースとなる素材に1枚ずつ羽根を貼っていってボリュームを出しました。それと、風に煽られても形が崩れないように、しっかり腰の部分で固定できるようにしたのもこだわったポイントです」(『SOUND VOLTEX』レイシス/ありささん)

『SOUND VOLTEX』レイシス/ありささん
『SOUND VOLTEX』レイシス/ありささん

「このコスプレ自体は以前にも一度やったことがあるんですけど、そのときはまだ武器がなくて、納得のいく撮影ができなかったんです。今回はそのリベンジということで、武器を用意して参加しました。銃を持つことで再現できるポーズの種類も増えて、大勢の方に写真を撮っていただけて、充実した時間を過ごせました」(『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』砂狼シロコ/バニたそさん)

『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』砂狼シロコ/バニたそさん
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』砂狼シロコ/バニたそさん

大盛況のうちに終了した『ニコ超』につづき、今後開催予定の“コスプレも楽しめる”大型イベントとしては、『ワンダーフェスティバル2023[夏]』(7月30日、幕張メッセにて開催)、『世界コスプレサミット2023』(8月4~6日、愛知県名古屋市内・オアシス21などで開催)、『コミックマーケット102』(8月12日・13日、東京ビッグサイトにて開催)などが控えている。

果たして、これらの会場ではどのような作品のコスプレに人気が集中するのか? そうした点にも注意しながら、最新のアニメやゲームなどをチェックしておき、会場で答え合わせをするのもおもしろそうだ。

この記事の画像(全11枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

somtum_tai2

Written by

ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

関連記事

(左から)桜井エミリアさん、天音あずはさん、ないるさん

「スカートの中にパニエを履いてボリュームを出しました」話題のアニメ『推しの子』人気キャラに扮するコスプレイヤーに聞いた“こだわり”

(左から)桜井エミリアさん、天音あずはさん、ないるさん

『ニコニコ超会議』で取材・撮影したコスプレイヤーの写真ギャラリー

『長島スパコス』で取材・撮影したコスプレイヤーの写真ギャラリー

ツートライブ×アイロンヘッド

ツートライブ×アイロンヘッド「全力でぶつかりたいと思われる先輩に」変わらないファイトスタイルと先輩としての覚悟【よしもと漫才劇場10周年企画】

例えば炎×金魚番長

なにかとオーバーしがちな例えば炎×金魚番長が語る、尊敬とナメてる部分【よしもと漫才劇場10周年企画】

ミキ

ミキが見つけた一生かけて挑める芸「漫才だったら千鳥やかまいたちにも勝てる」【よしもと漫才劇場10周年企画】

よしもと芸人総勢50組が万博記念公園に集結!4時間半の『マンゲキ夏祭り2025』をレポート【よしもと漫才劇場10周年企画】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「猛暑日のウルトラライトダウン」【前編】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「小さい傘の喩えがなくなるまで」【後編】

「“瞳の中のセンター”でありたい」SKE48西井美桜が明かす“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「悔しい気持ちはガソリン」「特徴的すぎるからこそ、個性」SKE48熊崎晴香&坂本真凛が語る“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「優しい姫」と「童顔だけど中身は大人」のふたり。SKE48野村実代&原 優寧の“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

話題沸騰のにじさんじ発バーチャル・バンド「2時だとか」表紙解禁!『Quick Japan』60ページ徹底特集

TBSアナウンサー・田村真子の1stフォトエッセイ発売決定!「20代までの私の人生の記録」