ギャル電『ギャル電とつくる! バイブステンアゲ サイバーパンク 光り物電子工作』:PR

ギャルじゃなくてもハマる!新しい電子工作入門書『ギャル電とつくる! バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作』が丁寧過ぎ

2021.11.17
ギャル電

文=いちじく舞 編集=鈴木 梢


コロナ禍の「ステイホーム」をきっかけに、自宅でできる新しい趣味に目覚めた人も増えたのではないだろうか。DIYやハンドメイドなど、ものづくりにハマる人も多いかもしれない。ものづくりもつづけていくと「人と違う作品を作りたい」という願望も生まれるはず。そんな人にはぜひ『ギャル電とつくる! バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作』(オーム社)をおすすめしたい。これ一冊で、誰でも電子工作にチャレンジできる入門書だ。

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『ギャル電とつくる! バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作』(オーム社)

ギャル電のふたりが初心者の気持ちをアゲながら電子工作をレクチャー

ギャル電
電子工作ユニット・ギャル電のまお(左)ときょうこ(右)

「とりまつないで光ればいいじゃん?」の帯文に、身体中のアクセサリーを光らせたギャルふたりがポーズをキメる派手な表紙。書店で見てもひときわ異彩を放つ『ギャル電とつくる! バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作工作』は、ギャル電による初の書籍である。ギャル電とは、「今のギャルは電子工作する時代」というスローガンを掲げて活動する、まおときょうこによる電子工作ユニット。最近ではイベント登壇やディスプレイ装飾など、幅広い分野で活躍する新進気鋭のアーティストだ。

タイトルを読み上げるだけでバイブスが高まりそうな本書は、ポップな語り口で、電子工作の基本やはんだごての使い方、ギャル電が身につけているアイテムの作り方などが紹介されている。

ギャル電
かわいいものがめちゃくちゃ光ると気持ちがアガる

一般的な専門書であれば、固い文章や専門用語の頻出でくじけてしまうこともあるかもしれない。一方で本書は、専門知識をできる限り噛み砕きながら「うちらも最初は失敗してたけど、やってけば慣れるから大丈夫!」と、まるで部活の先輩のようなスタンスで引っ張っていってくれるので、初心者でも安心して読み進めていくことができる。そんな『ギャル電とつくる! バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作』は、なんのジャンルにもカテゴライズされない、世界にひとつしかない”ギャル電の”専門書なのだ。

街の視線を独り占め。誰とも被らない、物理的に輝くアクセサリー

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不思議と、ギャルと電子工作の親和性の高さが感じられるようになる

まず本書のスタートを勢いよく切るのは、“ギャルによる、ギャルのための電子工作全身盛りコーデ”集だ。表紙とこのページだけを見たら、書店員もいったいどこのコーナーに陳列すればいいのか思わず悩んでしまうかもしれない。蛍光ピンクのセットアップやヒョウ柄のパンツ、厚底ブーツにルーズソックスなど、オールドスクールのギャルアイテムで固めたスタイルには、およそ街で見慣れない電子工作アイテムが煌びやかに光る。

脇には「ツケマ、カラコン、はんだごてが令和ギャルの3種の神器☆」と、ギャル雑誌とはひと味違う小見出しが添えられている。コーデ集を締め括るのは「つなげばだいたい光るからみんなも電子工作やってこ!」の見出しと共に、LEDハーネスを装着し、デコったはんだごてを持ったギャル電。その説得力は凄まじく、電子工作へのハードルが一気に下がり、創作意欲は一気に上がる。

ギャル電の推し電子部品&工具などを紹介

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一見難しそうな工具も、ふたりがギャルのテンションで解説

第1章の「何を買っていいのかわからない君へ」では、まおときょうこのお気に入りの材料がそれぞれ紹介されている。ここでは、カラースプレーやプラモのパーツなど、アイテムを華やかにデコる材料から、“砲弾型LED”や”マイコンボード”など、アイテムを光らせるために必要な電子部品まで記載。

特に電子部品は、“砲弾型LED”なら“砲弾型自己点滅LED(RGB)”、“マイコンボード”なら“Arduino Nano 互換機”といった具合に、具体的に説明されているので、ネットで購入する際も検索しやすい。さらに、「Arduino Nano 互換機は初期設定が少し面倒だけど、一回使い方を覚えたら汎用的で使いやすい」など、おすすめする理由も添えられているのが親切。

それ以外にも電子工作には必需品である、はんだごてやニッパー、配線系などの工具も記載されているので、形から入るならひと通りそろえてみてもいいかもしれない。ちなみに、初心者ならまずは全く同じ品物を購入し、少しずつ自分流にアレンジしていくことが推奨されている。また、電子部品を光らせるための電池部分は、意外にも身近にあるモバイルバッテリーが活用できるというから目から鱗。何を光らせたいかによって必要な電圧が変わってくるため、事前に確認しておいたほうがいい旨も記載されている。

手順に沿って作れば、ギャル電が身につけているアイテムが完成

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手順は非常に細かい箇所まで丁寧に解説されている

本書では、冒頭ページのコーディネートで取り入れられている電子工作アイテムの作り方も紹介されている。初心者向けとして勧められているのが、ガルフィーのビッグTシャツにゼブラのショートパンツを合わせた、アニマルコーデのアクセントとなっている「イルミネーションLEDデコピアス」。

これはスライドしてオンとオフが切り替えられるスイッチと、「イルミネーションLED」、電池の3つを繋ぐだけで光るシンプルな設計のピアスである。ピアスは手持ちのものでも代用可能なので、簡単に応用できるのも楽しそうだ。アクリルやビーズ、レジンなど透け感のある素材と組み合わせてもおもしろいかもしれない。

ギャル電
書いてあるとおりにそろえて実践すれば作れるので安心

ハイビスカスコーデに合わせた、シルバーのバスケットショルダーで存在感を発揮する「爆上げ☆ビート!音に反応して光るセットテープ」は、「マイコンボード」を活用して作る。「マイコンボード」とは、LEDテープの点滅のパターンや色を変える際に必要な電子部品だ。この「マイコンボード」にプログラムを書き込み、ほかの部品と組み合わせることで音に合わせて光らせることができる。

なお、無料で使うことができるプログラミングのソフトウェア「Arduino IDE」のダウンロード方法からセットアップの流れ、使い方まで説明されているので、プログラムの知識がなくても安心だ。実践する際は、本書に掲載されているコードをそのままコピーアンドペーストすればOK。本書はそんなふうに、時に早道を誘導してくれながら、適宜手を差し伸べてくれる。

ギャルでもギャルじゃなくてもハマる新しい電子工作の入門書

本書ではそれ以外にも、材料が購入できる店舗やECサイトの紹介、故障した場合の修理の仕方、アイテムのアレンジアイデアなど、電子工作をする上で痒いところに手が届く知識が掲載されている。ギャル電用語集には「墾田永年パリピざわ」「脳の治安が悪い」など、ギャルにマインドセットできそうな用語も羅列されているのは、ギャル電の著書ならでは。

スタイルブックでもあり、実用書でもあり、専門書でもある『ギャル電とつくる!バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作』。ぜひ電子工作の扉を開いて、秒でバイブスがテンアゲする、ありよりのありなドープでサグい作品を生み出してみてほしい。


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いちじく舞

(いちじく・まい)1990年生まれ千葉県出身。フリーランスのライター・編集者。とうもろこしと大学いもとものづくりが好き。最近はレーザーカッターを使ったアクセサリーをつくるのが楽しい。

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