『ヴィンチェンツォ』1話から徹底解説スタート『愛の不時着』以来の「沼」に首まで浸かれ、エ・ミーオ!

2021.4.17
Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

文=大山くまお 編集=アライユキコ 


毎週土曜新作配信中の『ヴィンチェンツォ』が、今日(4/17)はお休みだなんてつら過ぎる。そんなときは、1話から観返す、新しい発見が絶対にある。韓ドラ大好きライター・大山くまおが『ヴィンチェンツォ』を第1話から解説する連載スタートです、土曜日は観るのも読むのも『ヴィンチェンツォ』、どうぞよろしく!

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コメディとバイオレンスのバランスが絶妙

『ヴィンチェンツォ』の沼へようこそ。

今、話題沸騰中の韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。2月20日の放送開始以来、日本でも噂が噂を呼び、現在はNetflixの「今日の総合TOP10」でも常に上位をキープ(今週は1位を記録)。昨年、大ブームを巻き起こした『愛の不時着』以来の「沼」にハマる人が続出しているのだ。

配信のある土曜日を待ち焦がれ、放映終了後のロスに恐れおののき、そのへんで見かけた鳩を「インザーギ」と呼び始めたら、あなたはすでに『ヴィンチェンツォ』の沼に首まで浸かっていると言っていい。

ストーリーは、イタリアから帰ってきたマフィアの顧問弁護士、ヴィンチェンツォ・カサノがダークヒーローとして韓国に巣食う巨悪の企業に立ち向かうというもの。とにかくコメディとバイオレンスのバランスが絶妙で、ワハハと笑っていたらゾクッとさせられて、ウルウルしたかと思ったらスカッとする。まさに感情のジェットコースタードラマだ。

ここでは改めて第1話から振り返りつつ、『ヴィンチェンツォ』の魅力を探っていきたい(以下、第1話のネタバレがあります)。

ソン・ジュンギの透明感

第1話のオープニングを観たときの驚きを今でも覚えている。ミッドセンチュリーな色合いの洒落たオープニングアニメーション。突如、崩落する雑居ビル。そして、それを見つめる謎の男、ヴィンチェンツォ・カサノ。

韓国人だが中身はイタリア人のヴィンチェンツォは、イタリアでマフィア相手に颯爽と立ち回り、ブドウ農園を焼き払ったかと思えば、表情ひとつ変えずにヒットマンたちを葬り去る。ロングガウンをなびかせながら、スローモーションで次々とヒットマンを射殺するヴィンチェンツォ。マズルフラッシュで浮かび上がる表情も美しい。

これら一連のシーンだけで、ヴィンチェンツォ・カサノを演じるソン・ジュンギのカッコよさが嫌というほどわかる。

端正な顔立ちはもちろん、上質なスーツを完璧に着こなす細身の体、中低音の耳に心地よい声色(またイタリア語がうまいんだ)、憂いを帯びたような落ち着き払った雰囲気……どれも「本気で世界を口説きにきてる」と思わずファンが呟くほど魅力的。なにより、数々の修羅場を踏んできたヴィンチェンツォには覚悟を決めた者だけが持つ透明感があるが、それがソン・ジュンギの透明感と見事にマッチしている。

ソン・ジュンギは85年生まれの35歳。大ヒット映画『私のオオカミ少年』(12年)やドラマ『太陽の末裔』(16年)をはじめ、数多くの作品に主演してきた韓国を代表するトップ俳優のひとり。本作で韓国のゴールデングローブ賞と言われる「百想(ペクサン)芸術大賞」の2021年TV部門「男性最優秀演技賞」にノミネートされている(発表は5月13日)。

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大山くまお

1972年生まれ。名古屋出身、中日ドラゴンズファン。『エキレビ!』などでドラマレビューを執筆する。

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