シソンヌじろう 妄想小説を書いて起こした“ある奇跡”

2020.1.16

人生って面白い、と思えるちょっとした奇跡

この連載をするうえで数少ない楽しみが、僕の妄想小説を読んだご本人がその感想を添えてくれることだった。女性というのは本当に優しい。訳がわからない丸メガネ(僕)が好き勝手書いた自伝になにかしら感想を送ってくれる。

僕はわりと神様とか奇跡を信じるほうなので本気でその女性を自分に落とし込んで書き続けたら、いつかまんまその女性の人生を文章にできるんじゃないかと思っていた。さすがにそれは叶わなかったがそれに近い感想をいただけたことがあった。

第3話で書かせてもらった女性のお話なのだが、編集部から送られてきた写真は田舎っぽい家の仏間でその女性が正座を崩して座っているものだった。写真を見た瞬間その人のお婆ちゃんが僕には重なって見えた。お婆ちゃんとその人のお話にしよう、とすぐに決めた。

お話の内容は、お婆ちゃん子だったその女性に亡くなったお婆ちゃんが乗り移って一緒に旅をするような内容なのだが、その方がこの連載の題材になりませんか? というお話をいただく2日前に夢におばあちゃんが出て来たそうなのだ。夢の中でおばあちゃんは写真を撮った仏間に居て、触ったこともないスマホで誰かにメールをし、仏壇に供えてあるスイカを食べなさい、と女性に勧めてきたそうだ。

僕は当然その話を聞いていないのだが書いたお話の中で、スイカ、スマホ、仏間がけっこう重要な役割を果たしているのだ。その方は涙しながら僕の書いたお話を読んでくれたそうだ。ちょっとした奇跡が起きた。人間って、人生って面白いなと改めてこの連載を通して思えた。

「告知ある人~!」
「はい!」
「じゃあシソンヌ」
「はい。えっとですね。僕が連載してたものが本になります。『サムガールズ~あの子が故郷に帰るとき~』よろしくお願いします」
「8月24日です。値段は83万円です」
「たけーな!! ったくお前は。以上よしもとお笑いライブでした。さよなら~!」

せっかくなのでお笑いライブのエンディングの告知でよく見るボケ風に宣伝させてもらいました。是非読んでみてください。

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