俳優・黒羽麻璃央が探し続ける“自分の価値観”「舞台はスポーツに近い感覚」

2026.2.25

スタイリスト=帆苅 球、ヘアメイク=たるみえれな

文=井上明日香 撮影=野口花梨 編集=高橋千里


デビュー15周年を迎えた俳優・黒羽麻璃央。堂々とした立ち姿や人懐っこい笑顔から、少年マンガの主人公のような明るさがあるのかと思いきや、ふとした演技からはつかみどころのなさを感じることもある。

その素顔を垣間見るべく取材したが、少年のような笑顔で平成を懐かしんだり、かと思えば「自分がない」と悩んだり、コロコロと表情を変えながら思考を巡らせていたのが印象的だった。

現在発売中の『Quick Japan』vol.182に収録しきれなかった、黒羽麻璃央のインタビューをQJWebに特別掲載。まるで旅人のように自分自身を探し続ける、軽やかで奥深い心の内とは。

※2025年12月上旬に取材しました

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幅広い趣味を仕事にできるのは理想形

──本誌では“カルチャーの原体験”をテーマに質問しました。では、カルチャーといえるかはわからないけど、黒羽さんが個人的に好きで集めているものはありますか?

黒羽 昔は靴の空き箱をずっと集めてました。NIKE(ナイキ)の赤い箱を壁一面に積み重ねて……。意味わかんないですよね、箱だけ集めるって。

あとはSMIRNOFF(スミノフ)の空き瓶とか集めてましたね。子供のころ、友達の親父さんがたぶんすごくビールを飲む人で、家の前にビール瓶がコンテナに入ってたくさん積み上がってたんですよ。それをかっこいいってどこかで認識しちゃってたんでしょうね。で、大人になって、親友もなぜか空き瓶をずっと集めていて、負けじと俺も集めようと。

──おもしろいですね(笑)。お休みの日は何をして過ごしているんですか?

黒羽 犬の散歩です。あとはカメラ、サウナ。でも一番テンションが上がるのは、やっぱり野球をやってるときですね。

──そのほかに今、気になっているモノやコトはありますか?

黒羽 ゴルフです。やり始めてみたんですけど、一向にうまくならなくて……。野球と似てるのかなと思ってたけど、全然違うんですよね。

黒羽麻璃央(くろば・まりお)1993年生まれ、宮城県出身。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、ミュージカル『エリザベート』など、舞台作品を中心に出演

──そういった趣味の数々は、黒羽さんの人生においてどういう位置づけですか? 自分の本筋なのか、あくまで仕事の息抜きなのか。

黒羽 趣味とか好きなものを仕事にするのは理想形ですね。それでいうと、『ACTORS☆LEAGUE』とか東北楽天イーグルスさんとのお仕事とか、野球の趣味は仕事にできているのでありがたいですよね。カメラも、近々ちょっとお仕事として形にしたいと思っています。詳しくは全然未定なんですけど。

──解禁を楽しみにしています。ここまでいろんなカルチャーのお話を伺ってきましたが、好きなカルチャーに共通している傾向はありますか?

黒羽 なんだろうなぁ。ひとりでできるところとか? でも、野球は団体競技だしなぁ。突き詰めると個人競技みたいなところもあって、そこが好きな気もするんですけど。

──個人競技のほうが好きですか?

黒羽 そうかもしれないです。いや、でも嘘かも……?(笑) 舞台なんてまさに団体競技ですし。うーん、わからなくなってきました(笑)。

舞台は“生”ならではの達成感がある

──黒羽さんって、ぱっと見の印象ですごく人懐っこそうな、はつらつとした印象があったんですが、実はひとりのほうが好きだったりするんですかね?

黒羽 人に興味がないわけじゃないんですよ。でも、誰彼構わず仲よくしたいというよりは、自分が好きになった人とだけ仲よくしたい。決まった人としか会わないし、決まった店にしか行かない。

──あんまり冒険しないタイプですか?

黒羽 でも、知らない場所に行くのは好きです。だからもう、わからないです、自分が(笑)。

──(笑)。舞台のお仕事はどんなところが好きなんですか?

黒羽 共演者の方が「お前、そう来るか」みたいな芝居をしてくる瞬間が好きですね。映像作品でもそういう瞬間はあるけど、舞台のほうがよりスポーツに近いというか。

2時間とか3時間とか、決められた時間の中でやりきって、カーテンコールを迎えると、心がふわっとするんです。生ならではの達成感があるというか、そういうのが好きなのかもしれません。

──そんな舞台について、今年の3月10日からはPARCO PRODUCE 2026『ジン・ロック・ライム』にご出演されます。現時点での意気込みを教えてください。

黒羽 日本の芸能界を舞台に、人間が生きていく上でのさまざまな葛藤を描いた物語です。今はまだ準備稿を読んだ状態なんですが、自分が普段生きているのと近い世界の物語なので、おもしろく読めました。PARCO劇場はいつか立ちたいなと思っていた劇場なので、楽しみです。

演出の白井晃さんとご一緒するのも初めてなんですが、仲がいい役者友達はけっこう白井さんの舞台に出演していて。「白井さんの演出が、自分の人生の起点になった」ということを言っている友達もいるので、自分がどういうふうに変化できるか、ワクワクしています。

【続きは本誌でチェック!】俳優・黒羽麻璃央の魅力とは?

『Quick Japan』vol.182 SPECIAL EDITION 黒羽麻璃央
『Quick Japan』vol.182 SPECIAL EDITION 黒羽麻璃央

現在発売中の『Quick Japan』vol.182には、黒羽麻璃央のソロインタビューを収録。これまであまり語られてこなかった自分自身の価値観について、思考を巡らせる。

そのほか特集内では、“日曜日の朝”をテーマにした黒羽麻璃央の撮り下ろしグラビア、オフの時間を彩る偏愛アイテムも紹介。ファン必見の特集となっている。

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  • PARCO PRODUCE 2026『ジン・ロック・ライム』

    作:山本卓卓
    演出:白井晃
    音楽:曽我部恵一(サニーデイ・サービス)

    出演:髙木雄也 黒羽麻璃央/蓮佛美沙子/永田崇人 駒木根隆介 小日向星一 銀粉蝶

    東京:2026年3月10日(火)~31日(火) PARCO劇場
    広島:2026年4月4日(土)・5日(日) JMSアステールプラザ 大ホール
    愛知:2026年4月11日(土)・12日(日) 東海市芸術劇場 大ホール
    大阪:4月18日(土)・19日(日)  SkyシアターMBS
    福岡:2026年4月25日(土)・26日(日) J:COM 北九州芸術劇場 大ホール

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井上明日香

(いのうえ・あすか)ライター。芸能インタビューを主に行っています。アイドルと舞台、ドラマが好きです。

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