マネジメント/レーベル「BMSG」主催のオーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』から誕生し、2026年1月21日に『Star Wish』でついにデビューした5人組ダンス&ボーカルグループ・STARGLOW(スターグロウ)。
1月31日と2月1日には、神奈川・横浜BUNTAIにて『STARGLOW DEBUT SHOWCASE『Wish upon a star』』を開催。ここでは、2月1日の昼に行われた公演の模様をレポートする。
目次
全編を通じて感じた“音楽へのまっすぐな愛情”
会場となった横浜BUNTAIの最寄りとなる関内駅は横浜DeNAベイスターズのお膝元のため、構内はベイスターズのブルー一色。STAGLOWとの“スター”つながりにほんのりと思いを馳せつつ、会場までの道のりを歩いた。
開演の30分前と5分前には、メンバーが注意事項をアナウンス。5人の声の個性の豊かさと美しい響きに、早くもうっとりとさせられる。

オープニング映像は、TAIKIが空手の型を披露したり、ADAMがシュラスコ店で働いていたりと、メンバーそれぞれが歩んできた道のりを反映した内容。一人ひとりがフィーチャーされるたび、客席のSTARS(STARGLOWのファンネーム)から大きな歓声が起こる。GOICHIのシーンでは、彼と“前川一派”の絆で結ばれたRYUKI(MAZZEL)が友情出演し、STARSはさらに沸き立った。
映像の終盤ではバラバラの場所から集まった5人がSTARGLOWとしてひとつになり、レーザーが星空のように輝くステージへとついに姿を現す。ライブの幕開けを飾ったのは、25年9月にリリースされたプレデビュー曲「Moonchaser」だ。


5人はデビュー数日しか経っていないとは思えないほどの余裕をにじませながら、エネルギーを爆発させて圧倒的なパフォーマンスを披露。続く「GOTH」「My Job」でもアグレッシブにボルテージを上げ続け、早くも場内の空気をひとつにまとめていた。
先に総括してしまうようで恐縮だが、今回のショーケース全編を通して最も強く感じたのは、5人の音楽へのまっすぐな愛情と、音楽を通して観客と一緒に楽しみたいという姿勢だ。1時間20分の公演時間はあっという間に過ぎた感覚があったが、それはデビューショーケースとしては異例といえる、15曲もの楽曲を詰め込んだ充実の内容だったからだろう。時間が許す限り自分たちの音楽をしっかりと届けたい。そんな5人の想いが充満した構成だと感じた。
ザスト、ラスピで歌った「感電」をRUIが披露
最初のあいさつでは、KANONが「僕たちに会ったことがある人もない人も、今まで見たことがないようなパフォーマンスを見せるので、楽しみにしてください!」と、堂々と宣言。

何万人もの応募があった中から幸運にもチケットを手に入れた観客は、北海道や九州、さらには海外など各地から集っていたそうで、それを知ったメンバーは、驚きと感動に満ちた表情を見せる。なお公演中は終始、客席のSTARSが、記念すべきグループの門出に立ち会えた喜びを爆発させるような熱気を放っていたことも印象的だった。
続いては、それぞれが『THE LAST PIECE』の2次審査で披露した楽曲をソロとユニットでカバー。メンバーがビリビリと電流を走らせていくような粋な演出に続いて、まずはRUIが「感電」(米津玄師)を儚くもエモーショナルなボーカルで歌い上げ、観客の視線を引き込む。
続くKANONとADAMは「優しさ」(藤井風)を披露。リスナーの心に寄り添うような深みのあるKANONの声と、純度の高いADAMの声が美しく響き合った。なおYouTubeのコンテンツ「SG LAB」でもふたりが歌う「優しさ」を味わえるので、未見の人はぜひチェックしてほしい。

そしてGOICHIは射抜くような鋭い視線を放ちながら「何様」(SKY-HI)を歌い、TAIKIは2023年に発表したオリジナル曲「KARATE KID」で、王者の風格漂うラップを繰り出す。
いずれのパフォーマンスでもオーディション時の映像がビジョンに映し出され、5人が格段な成長を遂げたことを証明した。同時に、STARGLOWはソロアーティストとしてもじゅうぶん活躍できるであろうスキルと、強い個性を持ったメンバーぞろいであることも実感するコーナーだった。

「Secret Garden」を艶やかにパフォーマンス
「Love Myself ’26」「Green Light」「Blast Off」の3曲では観客に撮影が許可されるも、メンバーは「撮りながら盛り上がってほしい」と、煽ることを忘れない。「Blast Off」のダンスブレイクでは命を削るような気迫に満ちたパフォーマンスが繰り広げられ、観客からひと際大きな歓声が上がった。

筆者がセットリストの中で最も心に残ったのは、「Secret Garden」のパフォーマンスだ。「Secret Garden」は『THE LAST PIECE』6次審査の課題曲であり、オーディション時にメンバーが「VSプロアーティスト審査」としてBE:FIRSTと真っ向勝負をしたR&Bチューン。
当時は大人っぽいこの楽曲をうまく落とし込めず苦戦したメンバーも多かったが、ショーケースでは5人が完璧に楽曲を掌握し、STARGLOWとして艶やかにパフォーマンスする姿が光っていた。
ちなみに「Secret Garden」とデビュー曲「Star Wish」はいずれも、2度のグラミー賞ノミネート経験を持つDavid Arkwrightが楽曲制作に参加しており、洋楽とJ-POPが融合したような質感が心地よい。
平均年齢18.8歳のSTARGLOWが憂いを帯びたメロディラインをセクシーに歌い上げることで、独自の色が生まれている。おそらく今後もこうした楽曲は、STARGLOWの核となっていくことだろう。
5人からファンへのメッセージ
最後はメンバー一人ひとりが、思いを込めてあいさつしていく。KANONは「想像していた以上に、STARSのみなさんは本当にいい人ばかりで。ノリがいいし、声も出してくれるし、もう最高だよ!」と、満面の笑顔を浮かべた。頼もしくMCを仕切り、パフォーマンス中は19歳とは思えない憂いのあるボーカルで魅了したKANONだが、ファンの歓声を浴びるたびに心からうれしそうな笑顔を浮かべていたことが印象的だった。
「これからみなさんに大きな夢を見せられるように、自分たちもめちゃくちゃがんばって、一日一日を謙虚に大切に過ごしていきます。みなさんも一緒にがんばりましょう」と、寄り添うような言葉をSTARSに届けたTAIKI。歌詞が立ち上がってくるキレのいいラップと、気持ちいいほど音に完璧にハマった彼のダンスはさらに研ぎ澄まされ、カリスマの域に達していた。一方、高校卒業を間近に控えたTAIKIが「マジで寂しい。クラス大好き!」と正直な胸中を明かす姿は、年相応の愛らしさに満ちていた。
「自分の9割は音楽」と話すほど、音楽とともに生きているRUI。パフォーマンスを見るたびに彼の没入力に驚かされ、底が知れない人だと感じる。RUIは「僕は難しい性格でか弱い人間なので、STARSのみなさんにマジで助けられていて。温かいコメントを読んでいると、涙があふれてくる」と嘘のない言葉でファンへの感謝を表現し、「みなさんがいないともう僕らは生きていけないし、僕らもみなさんにとって、いないと生きていけない存在になりたい。ひとりも余さず、僕たちが幸せにします」と大きな愛情を伝えていた。
GOICHIは「10代でこうしてアーティストとして、マイクを持ってステージで歌って踊れていることが本当に幸せ」と噛みしめつつ、「これからは自分が誰かに夢を与えて、憧れられるような存在になりたい」と、子供のファンも多く集まった客席を見渡して語る。リアルで目にすると、GOICHIが得意とする低音ラップはもちろん、豊かな声量とボーカルの安定感に驚かされてばかりだった。カメラに堂々とアピールする姿はすでにスターそのもので、今後さらに大物になっていくことが楽しみでならない。
デビュー前にステージに立った回数がメンバーの中で一番少ないにもかかわらず、オーディション時から飛躍的な成長を遂げ、終始落ち着いた佇まいで自分をしっかりと表現していたADAM。どのパートでも、彼が歌うと一瞬で彼の色になる。一見クールに見えるADAMだが、「10年後も15年後も20年後も、どんなに大きな景色を一緒に見られたとしても、音楽をぶつけることは絶対にやめません。年齢も人種も性別も国籍も、全部ひっくるめて俺らが愛します。これからずっと幸せにするので、ついてきてください」と、熱い言葉をSTARSへ届けていた。

「早くトップアーティストになって世界を唸らせたい」という野心
ライブは「Forked Road」で場内を温かいムードで包んで締めくくられると思いきや、最後にSTARGLOWは「Moonchaser」の一部を再披露。STARSのボルテージを再度最高潮に高めてから、軽やかにジャンプしステージを去っていった。それはまるで、「次回につづく」とコピーが打たれた少年マンガの最終ページのような、爽やかな余韻に満ちていた。
オーディション番組出身のグループの初単独イベントにおいて、オーディションやこれまでの道のりを振り返る演出が盛り込まれるのは定石だ。今回の『Wish upon a star』でも例に漏れず丁寧に『THE LAST PIECE』を振り返り、披露された楽曲の大半が『THE LAST PIECE』関連楽曲だった。もちろんそのエモーショナルさは観客の感動を誘ったのだが、メンバーを見ていて、彼らの意識はすでに、そこに浸るフェーズにはないのだろうと感じた。
終盤で流れた映像では、TAIKIとGOICHIが「『THE LAST PIECE』の最後の回収がこのステージ」とコメント。筆者は『THE FIRST』や『MISSION×2』、そしてBMSG TRAINEE時代からメンバーを見てきたが、今回のショーケースでついにデビューを迎えた“エモさ”に浸る瞬間はほぼなく、ただただ彼らのパフォーマンスに酔いしれていた。
メンバーの視線や発言の端々には「早くトップアーティストになって世界を唸らせたい」というギラギラとした野心が漂い、その姿はなんとも頼もしく、末恐ろしくもある。今後彼らは必ずや、世界をあっと言わせるグループになるだろう。

『STARGLOW DEBUT SHOWCASE『Wish upon a star』』セットリスト(2026年1月31日、2月1日@横浜BUNTAI)

01.Moonchaser
02.GOTH
03.My Job
04.感電(Original Track: 米津玄師)
05.優しさ(Original Track: 藤井風)
06.何様(Original Track: SKY-HI)
07.KARATE KID
08.Love Myself ’26
09.Green Light
10.Blast Off
11.Secret Garden(Original Track: BE:FIRST)
12.PIECES -STARGLOW Ver.-
13.Star Wish
14.Forked Road
15.Moonchaser
*
セットリストプレイリスト:https://starglow.lnk.to/Wishuponastar
STARGLOW 2ndシングル『USOTSUKI』

発売:2026年4月1日(水)
※予約:https://starglow.lnk.to/2ndSG
『Quick Japan』vol.181にSTARGLOWの65ページ総力特集「あたらしい光」掲載

SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」主催のオーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』から誕生したSTARGLOW。プレデビューのタイミングでしか聞けないロングインタビューを実施。
さらにSTARGLOWプロデューサーのSKY-HIが5人に対する期待とBMSGのカルチャーに対する現状認識を語ったインタビュー、『THE FIRST』のころからメンバーと時間をともにしてきたBMSG所属アーティストのAile The ShotaとREIKOが各メンバーとSTARGLOWに対して抱いている印象と期待を明かした対談を行い、合計約4万字のインタビューを収録している。

「全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。」
このステイトメントを掲げた『THE LAST PIECE』から生まれ、新たな時代の「あたらしい光」になるであろうSTARGLOWは、これからどんな夢を見せてくれるのか──その想いに迫る。
『STARGLOW』最新情報をチェック!
BE:FIRST(ビーファースト)、MAZZEL(マーゼル)に次ぐ3つ目のボーイズグループとして、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した5人組ダンス&ボーカルグループ「STARGLOW(スターグロウ)」。
2025年9月19日、オーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』の最終回で発表されたSTARGLOWのメンバーは、RUI(ルイ)、TAIKI(タイキ)、KANON(カノン)、GOICHI(ゴイチ)、ADAM(アダム)の5名。同日がSTARGLOWの結成日となった。
2025年9月22日、プレデビュー曲「Moonchaser」でプレデビューを果たした。





