「令和の最新技術で12年前に作った衣装をリメイクしました」『HUNTER×HUNTER』『遊☆戯☆王』など『週刊少年ジャンプ』キャラに扮したコスプレイヤーのこだわり

2025.12.1
(左から)にゃあ*さん、たけさん、アムロさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


世界最大規模の同人誌即売会として知られる『コミックマーケット』。その最新回『コミックマーケット106』に参加していた、『週刊少年ジャンプ』掲載作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれのコスプレに対する“こだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるものの、まだ参加したことがない方に向けて、本稿では2025年に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、世界最大規模の同人誌即売会として知られ、8月16日、17日に東京ビッグサイトで開催された『コミックマーケット106』(略称:コミケ106)に参加していた、『週刊少年ジャンプ』掲載作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーたち。

現在連載中のタイトルに加え、連載終了後も根強い人気を誇る名作のキャラに扮したレイヤーも大勢参加。生地の素材にこだわったり、スタイルの再現に注力する人もいれば、「10年以上前に制作した衣装を引っ張り出してきて、最新の技術でリメイクしました」という、長期連載作品ならではのエピソードを聞かせてくれた参加者もいて、どのレイヤーにも撮影のための長蛇の列ができていた。

「今回がコミケ初参戦で、一生の思い出になると思って大好きな『遊☆戯☆王』のブラック・マジシャン・ガールのコスプレをさせていただきました。原作の雰囲気を忠実に再現したかったので、衣装制作は造形が得意な方に協力していただいて。装飾の造形や生地の質感など、すべてにこだわって作り上げたのがこちら。大勢のカメラマンさんに“すごい!”と言っていただけて、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。また大好きなブラック・マジシャン・ガールのコスプレでイベントに参加したいです!」(『遊☆戯☆王』ブラック・マジシャン・ガール/緑川希星さん)

『遊☆戯☆王』ブラック・マジシャン・ガール/緑川希星さん
『遊☆戯☆王』ブラック・マジシャン・ガール/緑川希星さん

「『ONE PIECE』の女性キャラはくびれがすごく、とてもスタイルがいいことで知られています。今回は、衣装のサイズ感を調整することでくびれを演出しようと思い、デニム選びにこだわりました。それと肩のタトゥーですが、こちらは朝、家でシールを貼ってきたものの、服のこすれと異常な暑さによる汗で、完全に形が崩れてしまいました。今年の夏の暑さは予想以上でした」(『ONE PIECE』ナミ/さちぶどうさん)

『ONE PIECE』ナミ/さちぶどうさん
『ONE PIECE』ナミ/さちぶどうさん

「コミックマーケット“50周年イヤー”ということもあり、一番思い入れのあるコスプレで参加しようと思いました。12年前の夏、庭園エリアでコスプレをした『ドラゴンボール』の人造人間20号(ドクター・ゲロ)を選定しました。鳥山明先生の描かれるマンガのコマを見ながら、衣装を頭からつま先まですべて作り直し、メイクも改善。コスプレを始めたばかりのころと変わらない気持ちで、自分の好きなものを全力で表現してみました。それを受け取ってくれた方たちと“作品への愛”を共有できたことが本当にうれしくて、楽しい時間を過ごせました」(『ドラゴンボール』人造人間20号/アムロさん)

『ドラゴンボール』人造人間20号/アムロさん
『ドラゴンボール』人造人間20号/アムロさん

「パイク戦のシズクが大好きなのでコスプレをしました。ベルトの装飾やタトゥーなど細かいところの再現にもこだわったので、見ていただけるとうれしいです」(『HUNTER×HUNTER』シズク=ムラサキ/たけさん)

『HUNTER×HUNTER』シズク=ムラサキ/たけさん
『HUNTER×HUNTER』シズク=ムラサキ/たけさん

「黒咲芽亜ちゃんは、私がコスプレを始めたてのころからずっと大好きで、今も定期的にコスプレをし続けている、お気に入りのキャラクターです。独特の髪型を忠実に再現したくて、ウィッグは毎回自作で用意しています。今回もコミケ前日の夜遅くまで調整して、今の私にできる最高の“理想の髪型”に仕上げてきました」(『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』黒咲芽亜/にゃあ*さん)

『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』黒咲芽亜/にゃあ*さん
『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』黒咲芽亜/にゃあ*さん

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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