胸元が開いたドレス姿の『ONE PIECE』『ダンジョン飯』“ヒロイン”コスプレ「ボディラインがはっきりわかるデザインのドレスなのでトレーニングをがんばりました」

世界最大規模のガレージキットの祭典であり、毎年夏冬に開催される『ワンダーフェスティバル』。その最新回『ワンダーフェスティバル2025[夏]』に参加していた、人気アニメのヒロインに扮するコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。
そうしたイベントに興味はあるものの、まだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2025年夏に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
ここでピックアップするのは、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られる『ワンダーフェスティバル』の最新回であり、2025年7月27日に千葉・幕張メッセで開催された『ワンダーフェスティバル2025[夏]』(略称:ワンフェス)に参加していた、人気アニメのヒロインに扮するコスプレイヤーたち。
『ワンフェス』といえば、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できるイベントとして親しまれており、2025年にはついに40周年目に突入。このたびの『ワンフェス2025[夏]』では、『新世紀エヴァンゲリオン』の放送30周年を記念した特別企画“エヴァワンフェス”も実施され、好評を博していた。
一方、屋外に設けられたコスプレエリアをのぞいてみると、イベント開催時期に放送していた『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』をはじめ、テレビアニメ第2期の続報が気になる『ダンジョン飯』、コスプレイベントでは定番の『ONE PIECE』など、さまざまなタイトルのキャラクターたちが集結。
また、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』や『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』といった、ちょっと懐かしい作品のコスプレで参加していたレイヤーもいて、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていた。
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「発表されたばかり(撮影当時)の『ダンジョン飯』フィギュアの衣装を自作で用意して、イベントに参加しました。こだわりポイントは裾の造形です。さまざまな大きさの羽をたっぷり使って、雰囲気を再現しました。友達と“併せ”もできてうれしかったです!」(『ダンジョン飯』ファリン・トーデン/黒ノ森ひじりさん)

「ボディラインがはっきりわかるデザインのドレスなので、きれいに着こなせるようにトレーニングをがんばりました。その上で体にぴったりフィットするようにサイズ感も細かく調整して、こちらの形に仕上げました」(『ONE PIECE』ナミ/佐倉こむぎさん)

「大好きなアニメの新作が15年ぶりに放送されるということで、そのキャラのコスプレを15年ぶりにしてみました。ウィッグは15年前に使用していたものを引っ張り出してきたんですけど、新作アニメでは毛先のデザインが少し変わっていたので、イベント前日に自分で染めて、セットし直しました」(『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』アナーキー・パンティ/NRK the Hedgehogさん)

「特徴的な触覚も含め、原作通りの“外跳ね&エアリー感のある髪型”の再現を目指してがんばりました!」(『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』アンジュ/すばるさん)

「今回のコスプレではキャラクターのフォルムにこだわりました。『ガンダムSEED』はフォルムが独特なキャラが多いので、ブーツのシルエットやウィッグのボリューム感、袖の三角がきれいに自立するようになど、細部の造形を工夫しています。また、インナーワンピースのプリーツの向きや、衣装を前で合わせた場合の切り替え、裾の重なり具合なども忠実に再現できるように何度も手直しして、全体のバランスを見ながら作成しました」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ステラ・ルーシェ/ぴあのさん)

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。