幕張メッセにて4月26日、27日に開催された『ニコニコ超会議2025』。同イベントで、新旧さまざまな人気アニメのキャラクターに扮したコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装や装飾に対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2025年上半期に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、幕張メッセで4月26日、27日に開催された『ニコニコ超会議2025』に参加していた、人気アニメのヒロインに扮するコスプレイヤーたち。

2025年3月までテレビアニメの第5期が放送していた『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』をはじめ、同年10月より第3期が放送開始予定の『SPY×FAMILY』、続編の制作が発表されて以来、多くのファンから注目されている『転生したらスライムだった件』、『魔法少女にあこがれて』といった作品のヒロインたちが一堂に集結。

さらに、2024年2月にカードゲームが25周年を迎え、2025年に入ってからもさまざまな展開を見せている『遊☆戯☆王』に登場するブラック・マジシャン・ガールに扮して参加していたコスプレイヤーもいて、そんな彼女たちを撮影しようと大勢のカメラマンが長蛇の列を作っていたのも印象的だった。

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「昨年の『ニコニコ超会議』にもヨルさんの戦闘服バージョンのコスプレで参加して、たくさん写真を撮っていただきました。ヨルさんは強くてかっこいい女性ですが、セクシーでかわいらしい一面も魅力的だなぁと思っていて。そうした部分を表現したくて、今年はバニーガールバージョンの衣装を用意しました。ちなみにポージングでは、戦闘モードのときのかっこよさと、セクシーな衣装に対する恥じらいを表現してみたつもりです。それともう一点、戦闘モードのときのクールな目元を意識して、アイメイクではつり目の再現にもこだわりました」（『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー／ありあさん）

「帽子や杖、アームカバー、ブーツなどは依頼して制作してもらったものです。衣装に関しては、同様の流れで制作してもらったものに自分なりのアレンジを加えて、こちらの形に仕上げました。特にスカートなど布の部分は生地の材質にもこだわったので、注目してもらえるとうれしいです」（『遊☆戯☆王』ブラック・マジシャン・ガール／ARISAさん）

「イベント前日に急遽、ヘスティアちゃんのコスプレをしたい！と思い立ち、約3時間で衣装を制作しました。胸元などのギザギザ部分をきれいに作るために、厚めの素材を使ったところがポイントです」（『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』ヘスティア／天音あずはさん）

「今回こだわった点はウィッグの造形と色味です。アニメからフィギュアまで、さまざまなミリムのキャラクターデザインを見比べた上で色を選び、セットする際もウィッグ全体にふかしをかけて、ボリュームを出してからカットしました。顔まわりはキャラデザに寄せつつ自然になるように、ツインテールは毛量感を損なわないようにカットとセットをしています。特徴的なアホ毛は、アニメのように毛量がありながらも、しっかり立ち上がるように仕上げました。初出しのため表情やポージングなどは完璧ではありませんが、多少なりともミリムらしさを表現できていたら幸いです」（『転生したらスライムだった件』ミリム・ナーヴァ／黒崎のあさん）

「今回こだわったのはシルエットの再現です。胸が大きくクビレのあるキャラクターなので、体型を寄せられるようにお腹まわりと脚のトレーニングをがんばりました。衣装に関しては、いつもよりワンサイズ小さいものを用意して。それを着こなせるように己を律して、なんとかこの形に仕上げました！」（『魔法少女にあこがれて』ロコムジカ／Himaさん）

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。