ONE N’ ONLY、全国ツアーファイナルで感じた武道館への手応え。NAOYA「この一体感があれば今度の春ツアーもヤバいものになる」

2025.1.26

REI「気持ちをみんなにぶつけようと必死で歌いました」

終盤ではHAYATOが叫ぶようにタイトルコールし最新EP収録曲から「Burn it out」を本邦初パフォーマンス。歪んだギター音が鳴り響くロックチューンでステージに大きく広がり、拳を振り上げる彼らのうしろではスモークが勢いよく噴出して、SWAGのテンションをタフに煽っていく。ロックとラップの融合で燃えたぎるようなミクスチャー感を醸しながら、TETTAとNAOYAが顔を寄せ合い、一触即発のムードでボーカルを叩きつけ合うひと幕も。

そのあとも6人は、未だかつてなく自由にステージ上を暴れ回って、我先にとカメラに迫り、EIKUは床にひっくり返るのだから驚きだ。最後はREIがガムシャラに雄叫びを上げるという、純度100%の激熱ロックチューンで、ワンエンの新たな引き出しを提示。のちのMCで「僕、どっちかっていうときれいに歌を届けたいなと思う気持ちが強いんですけど、今日はホントに気持ちだけを全部みんなにぶつけようと必死で歌いました」と語り、SWAGの拍手を浴びた。

そして本編のラストを飾ったのは、TETTAが主演した映画『100秒の拳王 -ケンカバトルロワイアル-』の主題歌でもある「Fight or Die」。オーケストレーションも取り入れた壮大なナンバーではスパークラーを背に、鋭い目つきで高らかに歌い上げるTETTAを全員で囲んで、たくましいステップで前へと進む意志を表していく。見定めた夢と目標に向かい、いつだって彼らは闘っているのだ。

ライブ中に使われた映像の撮影風景やリハーサルの舞台裏など、ツアーメイキング映像がエンドロールとして流れ、アンコールは笑顔いっぱいの「Freaking Happy」で幕開け。ステージ上には金吹雪が舞い、長いツアーのフィナーレを祝福すると、曲が終わった瞬間「これでホントにラストだぜ! 最後まで暴れまくれ!」(HAYATO)と、再び「Fiesta」が投下される。

スパークラーとスモークが流れるなか、6人はステージに大きく広がって跳ね回り、間奏では即興のダンスでSWAGを笑わせる場面も。場内に湧くコールも1回目の「Fiesta」とは比べ物にならないほど大音量で、曲終わりに「SWAGお前らマジで愛してるぜ!」とHAYATOが叫んだ瞬間、キャノン砲から銀テープが飛ぶ。客席を見渡して「めっちゃいい顔してるね。出しきったって顔してる。俺らも全身全霊でパフォーマンスしました」(HAYATO)と清々しく述べると、長いツアーを振り返ってメンバーがひとりずつ心境を語った。

『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

EIKU「もっとレベルアップした姿を見せられるようにがんばりたい」

NAOYAは「回数を重ねるごとに僕たちもみなさんも成長できて、一体感が半端なかった。この一体感があれば、今度の春ツアーも間違いなくヤバいものになると思います。このツアーを通して個人的にもひとつ殻を破れたかな」と語り、EIKUは今日のライブについて「体感ゼロ秒でした! それだけ詰まってました」と断言。4月から始まる春ツアーに向けても「もっとレベルアップして成長した姿を見せられるようにがんばりたいと思います」と決意を示す。

NAOYA/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
NAOYA/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
EIKU/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
EIKU/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

また、主演ドラマの撮影とツアーの日程が重なっていたKENSHINは「この3、4カ月は目まぐるしいことも多くて」と言いつつ「みんなが見せてくれた満杯のガーデンシアターの景色、絶対忘れないし、心に刻みます。僕らもみんなに恩返したくさんしたいなって思いで、1分1秒、今日はパフォーマンスさせてもらいました。これからも幸せな時間を一緒に作っていきましょう」と想いを述べた。

KENSHIN/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
KENSHIN/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

TETTAも「みんなのテンション感だったり、この景色は絶対忘れることはないです」と伝え、「春ツアー、もっといい景色を見たいので、ここにいるみなさん、春ツアー、そして武道館、絶対に来てください! みんなスケジュール空けといてね!」と懇願。

TETTA/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
TETTA/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

また、東京ガーデンシアターは今まで何度もイベントで立ってきた場所であり、REIは「『EBiDAN THE LIVE』で立ったときに、HAYATOが円陣で『ワンマンの下見だぜ!』と気合いを入れていた」と暴露する。それが実現した今日は、いつも幕が上がるとき緊張してしまう彼も「すごくワクワクしちゃって。やっぱ、みんなの力ってすごいな、もっとがんばんなきゃいけないなって思いました。まだまだ僕たち大きくなります。一人ひとり愛してます!」と声を上げた。

REI/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
REI/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

HAYATOも、ガーデンシアターがひとつの目標のステージであったと告げ、「イベントで立つごとに“絶対ワンマンで来ようぜ”って言ってたんで、この景色、ずっと楽しみに待ってました。もう想像以上にきれいな景色で、ものすごい熱量で、パフォーマンスしてるこっちもメチャクチャ熱くなってね、いつものライブの何百倍もテンション上がって楽しんでました」と喜びを表す。一方で、始動からの短くはない期間で、なかなか思いどおりにいかなかった時期もあったことを明かす。それが2023年にスタートした47都道府県ツアーから上向いてきたと話し、こう続けた。

HAYATO/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
HAYATO/『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

「たくさんのライブをこなして、みんなと会話をするように、顔を見合わせてライブすることで、みんなの背中を押せるようなアーティストになりたい、みんなにポジティブなエネルギーを届けたいという思いを第一に活動したいという気持ちが、メンバーみんな強くなってきて。日々のつらいことも、僕らのライブの間だけは全部忘れて楽しめる時間にしてほしいですし、嫌なことがあったら僕たちのことを思い出して、吹っ飛ばしてほしい。そんなアーティストになれたらいいなぁって。みんなの中での僕らの存在がもっと大きくなれるように、もっとがんばりたいなって、改めてこのツアーで思いました。

とはいっても、僕らはずっと夢を追いかけていきたいですし、もう本当に熱くて、メンバーみんなずっと青春してる感じなんですよ。なので、この熱い気持ちを絶やすことなく、どんどん燃やして、必ず春ツアー、そして武道館でもメチャクチャよいライブをして、その先が楽しみになるようなツアーにしたいと思いますんで、春ツアーもぜひみなさんよろしくお願いします」

昨今はグループ活動のみならず、ドラマ出演などの個人での活動も活発で、2月、3月にはONE N’ ONLYとしての主演映画『BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-』も公開。アーティストとしてのみならず、さまざまな分野で活躍の場を広げている彼らだが、そこでの経験もすべて音楽活動へと還元されていくだろう。

国内では2025年一発目のライブということで、去り際にHAYATOは「また新しいワンエンのライブのかたちが見えた気がします。この熱量を受け継いで、春ツアー絶対成功させたいと思います。そしてこれからも、2025年も、ONE N’ ONLYの活動を応援よろしくお願いします!」と一礼。4月からスタートする全国4都市10公演にのぼる春ツアーと、そのファイナルとなる5月9日、10日の日本武道館公演に向け、彼らは一歩一歩着実に歩みを進めていく。

『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より
『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』より

■『ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?』セットリスト

M1:Fiesta
M2:DOMINO
M3:EVOL
M4:YOUNG BLOOD
M5:OPEN
M6:Set a Fire
M7:Dropped
M8:Black Hole
M9:Bla Bla Bla
M10:TALKIN’
M11:My Love
M12:Too Much
M13:R.U.S.H
M14:FOCUS
M15:We’ll rise again
M16:メドレー
(Free Hug / Nice Guy / POP! POP! / HOLIDAY / Departure / Hook Up)
M17:Burn it out
M18:Fight or Die
──アンコール──
En1:Freaking Happy
En2:Fiesta

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