『Quick Japan』vol.182(2026年2月発売)には、ニューヨークが表紙&「凡才のカリスマ」をテーマにした60ページの総力特集に登場。1年間の密着取材を通して、なぜふたりが多くの人から信頼を集めているのかに迫った。
本特集では、ふたりへのソロインタビューに加え、先輩芸人・永野との対談をはじめ、多数の関係者インタビューが収録されている。ここでは屋敷軍団の最年長で、ニューヨークのYouTubeチャンネル出演をきっかけに『ラヴィット!』(TBS)などで料理の腕を発揮しているピン芸人・うだまんへのインタビューの、誌面には収まりきらなかった完全版をお届けする。

うだまん
ピン芸人。東京NSC18期。屋敷軍団。うだまんら若手芸人の4人でルームシェアしている日常が「桜上水ハウス」として、ニューヨークのYouTubeチャンネルの芸人ドキュメンタリー映画第2弾として配信されている
すべて笑いに変えてくれるツッコミ
──YouTubeで開催された「屋敷軍団オーディション」にて屋敷軍団に加入したうだまんさん。実際に屋敷さんとお会いするようになって、どんな印象を受けましたか?
うだまん それまでは接点がなく、勝手に「プライベートと違いがあるのかな」と思っていたんですが、気どらないし、気さくだし、とても優しい人だなと思いました。
──怒られることもないんですか?
うだまん そうですね。僕は飲み会で「屋敷さんのぶんまで食べちゃう」とか粗相ばかりしているのですが(笑)、それにツッコミを入れてすべて笑いに変えてくれているイメージです。本当はブチギレられてもおかしくない瞬間もあったと思います。
──(笑)。
うだまん 屋敷さんと話していると「この人は何をやっても笑いに変えて許してくれるんだな」と感じるので、飲み会が楽しいし、緊張しないんです。あんなに売れているのに気楽にしゃべれるのはとてもありがたいですね。
飲み会では、僕らがツッコミやすいようにわかりやすい小ボケもしてくれるんですけど、ふとしたときに本来の実力が垣間見えるというか。「やっぱりすげえな」と思うフレーズやツッコミが飛び出るので、改めて凄みを感じますね。
エグいインプット
──屋敷さんといえば、インプットもすごいですよね。
うだまん そうですね。先日、ゴルフに連れて行ってもらったのですが、屋敷さんは後部座席でYouTubeをご覧になっていたんです。僕は同期の芸人と話していたのですが、僕が家の事情の話をした瞬間、急に「なんやその話。ちょっと教えて」と割って入ってこられて……動画は観ていても、新しい情報があればいつでも取り入れようとする。あの感覚はエグいなと思いましたね。あれほど多忙でもインプットを欠かさない理由に触れられた気がしますし、だからこそ漫才やコントにも常に新しさを感じるんだと思いました。
──芸人としての屋敷さんには、どんな魅力を感じていますか?
うだまん 気になったことをつつくときって、一歩間違えれば共感を得られない「デリケートなところ」だと思うんですけど、そういうときの屋敷さんって絶対に外さないんです。いつも当てるからツッコミとしての説得力だけが増し続けているのだと思います。
あと嶋佐さんもそうですが、屋敷さんって「天下を取る人たちのルート」を歩んでいますよね。でも、まったく偉そうじゃないし、どこまでも自然体で親近感を感じる。たぶん昔からのファンも、「根本は劇場メンバーだったころと変わっていない」と思っていると思うんですよね。
──そばにいると、屋敷さんから得られるものも多そうですね。
うだまん そうですね。僕、プライドが高くて失敗することが多々あるのですが、屋敷さんはお笑い以外のいらないプライドが一切ないんです。「こんなにすごい人がプライドをなくしているんだから、俺ごときがプライドを持っていても意味がない」と学ばせてもらいましたね。屋敷さんと接するようになって、芸人人生は180度変わりました。

芸人みんなニューヨークのことが好き
──「ニューヨーク」というコンビについては、どう感じられていますか?
うだまん コンビってお互いイラつく瞬間があると思うんですけど、お二人からはそれを感じないんですよ。ムカついたことも全部お笑いに昇華してるから、ストレスがない。コンビとしてその境地にいけるって最強だと思います。
お二人の距離感もいいですよね。もちろんイチャイチャしているわけでも、「親友」という間柄でもないのですが、別に一緒にいてもそんなにストレスはないんだろうなと勝手に思っています。はたから見れば、コンビとして理想的な関係性になっているので、今が最高の状態なんだと思います。
そして、なによりお二人が優しいじゃないですか。若手も先輩もYouTubeに出て赤裸々に語っていますが、屋敷さんと嶋佐さんに話すと絶対に笑いにしてくれるし、受け止めてくれるし、全力が出せる。だから芸人みんなニューヨークさんのことが好きなんだと思います。
──ニューヨークさんが一番輝く瞬間ってどんなときだと思いますか?
うだまん コントだと思います。ニューヨークさんが賞レースに出なくなったあとの単独ライブを見させてもらったんですが、ネタの中に自分たちが思っていること、疑問に感じたこと、「ここがおもしろいんだ」と思ったところを落とし込んでいて、かっこいいなと思いましたね。
もちろんバリバリの現役感を感じるし、賞レースで戦えるネタばかりだし、改めて「こりゃ勝てんな」と思い知らされます。賞レースに出ていない先輩に、あんなにすごいネタを作られたら困りますよ(笑)。
ニューヨークはなぜここまで売れたのか?
──最後に「ニューヨークはなぜここまで売れたのか?」、うだまんさんの見解をお聞かせください。
うだまん 真逆に近い屋敷さんと嶋佐さんの「バランス」がピカイチだからだと思います。たとえばラジオで刺すようなことを言っても、必ずどちらかがフォローを入れるじゃないですか。トガった部分をツッコミで研磨して丸くする代わりに、コンビのやりとりで「これおもしろいよね」を提示してくれる。
先ほども言いましたが、お二人は真逆のタイプに見えるのに、何があってもお笑いにするところが共通しているんです。関係も良好だからこそ、どんな場所でも、どんな状況でも、ノーストレスでスキルを発揮できる。この抜群のバランスが生み出す安定感もあって、ニューヨークさんは今、ひとつの「完成形」に至っていると思います。

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