「衣装を細かく調整して、ボディラインがきれいに見えるように仕上げています」『餓狼伝説』不知火舞など“格ゲー”キャラに扮したコスプレイヤーのこだわり

2026.1.5
(左から)ICOさん、れいか氏さん、華子狐さん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


世界最大規模のゲーム見本市として知られる『東京ゲームショウ』。2025年に開催された『東京ゲームショウ2025』に参加していた、新旧さまざまな対戦格闘ゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれのコスプレに対する“こだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがない方に向けて、2025年下半期に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

本稿でピックアップするのは、2025年9月25~28日にかけて千葉・幕張メッセで開催された、世界最大規模のゲーム見本市『東京ゲームショウ2025(TGS2025)』。

4日間で26万3101人が来場。47の国・地域から1136の企業・団体が出展するなど大盛り上がりとなった『TGS2025』は、イベントの趣旨に合わせて、ゲームキャラのコスプレ率が高めなところも特徴的なポイント。

昨今のeスポーツの盛り上がりはコスプレ界隈にも影響しているようで、屋外に設けられたコスプレエリアには『餓狼伝説』の不知火舞をはじめ、『ストリートファイター6』や『ギルティギア』などのキャラクターたちが集結。それぞれに撮影のための長蛇の列ができていた。

「魅力的なボディのキャラクターなので、筋トレをしたり、イベントの前は食事を控えめにして体作りに励みました。衣装は既製品ですが、縫い直したり、細かく調整を加えたりして、ボディラインがきれいに見えるように仕上げています。ミシンが壊れていたので手縫いでがんばったのもアピールしたいポイントです。それと今回は、キャラへの理解を深めるために、不知火舞ちゃんを使って『ストリートファイター6』をやり込んで、動きをまねしたりもしました。彼女をご存じの方にも見ていただいて、舞ちゃんらしくコスプレができていると感じていただけたら幸いです。『TGS』では『餓狼伝説』版の衣装を着ていますが、『スト6』版の衣装も手作りしていて、XやTwitchではその衣装を着ながらゲームをプレイする様子を配信しています。そちらもぜひ、見に来ていただけるとうれしいです!」(『餓狼伝説』シリーズ:不知火舞/華子狐さん)

『餓狼伝説』シリーズ:不知火舞/華子狐さん
『餓狼伝説』シリーズ:不知火舞/華子狐さん

「コスプレ初心者で、自分の今できる範囲で小物制作(手袋、髪飾り、扇子)をイチからがんばりました。もともとは内気な性格なのですが、撮影時は舞ちゃんの天真爛漫で明るい性格を表現したくて、表情筋をたくさん動かしました(笑)」(『餓狼伝説 City of the Wolves』不知火舞/れいか氏さん)

『餓狼伝説 City of the Wolves』不知火舞/れいか氏さん
『餓狼伝説 City of the Wolves』不知火舞/れいか氏さん

「一番のこだわりは、武器のヨーヨーの見せ方です。このコスプレのために、実際にヨーヨーをプレイできるように特訓してきました。ヨーヨーのストリング(紐)は、知識がないと先端の輪っかを指にはめるだけになりがちですが、私の場合はストリングの指へのかけ方が“ヨーヨーが使用可能な形”になっているのも注目していただきたいポイントです! 単純な動きであれば、この小道具のヨーヨーでも再現することができます。ヨーヨーをやったことがある方からは、わかってるねと言ってもらえて、とても好評です!」(『ギルティギア』ブリジット/ICOさん)

『ギルティギア』ブリジット/ICOさん
『ギルティギア』ブリジット/ICOさん

「今回のコスプレの最大のこだわりは、私自身もエレナが使う格闘技“カポエイラ”を習っていることです。うまくはないですが、コスプレのために楽しくカポエイラ教室に通っています。それと私は、肌の色がほかの人よりも白いのですが、セルフタンニング剤でめちゃがんばって黒肌に近づけました。そしてもう一点、注目していただきたいのがウィッグです。今回のウィッグはふかし加工を多用して、蹴ったり逆立ちしてもぐちゃぐちゃにならないように仕上げました。今回はやりませんでしたが、いずれはそうしたポーズでも写真を撮っていただきたいです!」(『ストリートファイター6』エレナ/キシコさん)

『ストリートファイター6』エレナ/キシコさん
『ストリートファイター6』エレナ/キシコさん

「エドは特徴的なデザインのジャケットを着ているので、今回は“デザインの再現”に注力して衣装制作に取りかかりました。ジャケットは市販のものをベースに、生地を上から縫い合わせるかたちで制作しています。衣装作りの経験が浅く、ほとんどを手縫いで進めたため苦戦しましたが、シルエットや色味にもこだわって形にすることができました。本当に大好きなキャラクターなので、またコスプレをしたいと思っています。今後は衣装作りや体作りをさらに勉強し、クオリティをより高めていきたいです」(『ストリートファイター6』エド/鎌倉さん)

『ストリートファイター6』エド/鎌倉さん
『ストリートファイター6』エド/鎌倉さん

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

この記事の画像(全11枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

somtum_tai2

Written by

ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

関連記事

(左から)佐倉こむぎさん、蒼空イヴさん、天雲すまさん

「自分の体型にぴったりフィットするように衣装のバランスを調整しました」バニースーツの『涼宮ハルヒ』『GANTZ』レイヤーたちに聞いたコスプレのこだわり

(左から)らいむたそさん、絢子お姉さん、iLU(あいる)さん

「前髪のギャル感にこだわったり、水着を着こなせるよう体作りもがんばりました」“2025年放送アニメ”レイヤーに聞いたコスプレのこだわり

(左から)るかさん、優華さん、七さん

「水着衣装なので透明感が出るように、流水紋のオーガンジーを上から被せて作成しました」『NIKKE』レイヤーに聞いたコスプレのこだわり

ケビンス×そいつどいつ

ケビンス×そいつどいつが考える「チョキピース」の最適ツッコミ? 東京はお笑いの全部の要素が混ざる

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターとして廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

「VTuberのママになりたい」現代美術家兼イラストレーターの廣瀬祥子が目指すアートの外に開かれた表現

パンプキンポテトフライが初の冠ロケ番組で警察からの逃避行!?谷「AVみたいな設定やん」【『容疑者☆パンプキンポテトフライ』収録密着レポート】

フースーヤ×天才ピアニスト【よしもと漫才劇場10周年企画】

フースーヤ×天才ピアニスト、それぞれのライブの作り方「もうお笑いはええ」「権力誇示」【よしもと漫才劇場10周年企画】

『FNS歌謡祭』で示した“ライブアイドル”としての証明。実力の限界へ挑み続けた先にある、Devil ANTHEM.の現在地

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ

STARGLOW、65ページ総力特集!バックカバー特集はフースーヤ×天才ピアニスト&SPカバーはニジガク【Quick Japan vol.181コンテンツ紹介】