STARGLOW・TAIKIが「世界で活躍するアーティストになる」と“大きな夢”を言葉にする理由

2025.12.28
TAIKI(STARGLOW)家の中ではいつもHIP-HOPが流れていた

スタイリスト=鍛冶古翔三(Yolken)
ヘアメイク=伊澤明日花、高松れい、津谷成花(MASTER LIGHTS)

文=岸野恵加 撮影=ティム・ギャロ 編集=森田真規


2026年1月21日(水)、『Star Wish』でいよいよデビューを果たす5人組ダンス&ボーカルグループ・STARGLOW(スターグロウ)。『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)では、彼らが表紙&65ページ総力特集「あたらしい光」に登場した。

ここでは本誌に掲載されたメンバーのソロロングインタビューから、一部を抜粋してお届けする。第2弾はTAIKI(タイキ)。幼いころから胸に抱いてきた大きな夢、オーディションで突きつけられた現実──TAIKIの言葉から、その現在地に迫る。

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)表紙/撮影=ティム・ギャロ
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家の中ではいつもHIP-HOPが流れていた

TAIKI はい。家の中ではいつもHIP-HOPが流れていました。小学生のころまでは、お父さんがやってるから聴いていた感じで、本当の意味で「音楽が好き」とはいえなかったと思いますが、小6、中1くらいのころから「この曲めっちゃいいじゃん!」「これもカッコいい」と、自分の好きな音楽を見つけていったんです。どんどん音楽の沼にハマっていきました。

TAIKI SALUさんと、PUNPEEさん。いつ聴いてもめちゃくちゃいい曲ばかりで、メロディが素晴らしい。おふたりのセンスがすごく好きで、自分が作るメロディラインも影響を受けていると思います。昔はそんな感じで、日本語ラップしか聴かないHIP-HOP少年でした。

最近はR&Bやロックなど、ジャンルレスにいろいろ聴きます。今日みたいな撮影のときにも、流れているBGMが気になったらすぐに曲名を調べるし、ショッピングではなくいい音楽を探す目的で、服屋に行ってBGMをチェックしたりしています。

TAIKI そうですね、実はハマりやすいけど飽き性なので……一番打ち込んだのは、年中から小4まで続けた空手かな。僕の家族には「ひとつのものに集中して、その道を極めるくらい本気でやりなさい」というルールがあるんですよ。厳しさに空手を辞めたくなる時期ももちろんあったし、お腹が痛いふりをしてトイレにこもって、サボれないかともがいてみたことも(笑)。でもそのおかげで今、まっすぐに音楽と向き合えている気がします。あと、最近はダンスの実力を褒めてもらえることが多いですが、そこは絶対に空手の経験が生きているんですよね。

TAIKI はい。キレのよさや強弱を調整する感覚は、すべて空手からきているように思います。空手は小4のころに事務所からスカウトを受けたことをきっかけに辞めて、そこから音楽一本に絞ることを決意しました。

TAIKI(STARGLOW)

TAIKI
(タイキ)2007年7月28日生まれ、東京都出身。2021年、オーディションプログラム『THE FIRST』にて、中学生らしからぬパフォーマンスを披露し話題を呼ぶ。『THE LAST PIECE』最終審査でSKY-HIから「あなたの存在が俺の希望」と声をかけられた

はっきりと自覚した“プロとはこういうもの”

TAIKI 特別扱いされるのが嫌だったんです。ほかの参加者の方々も努力の量は一緒だと思うので。むしろ比べてほしいし、自分たちの実力を試したいという思いもありました。

TAIKI そうですね……「大きな夢を語ると批判される気がして怖い」というおかしな風潮はある気がします。SNSの時代だからこそかもしれないけど、大きい夢を口にする友達が周囲にあまりいないなとは思っていました。

僕は小4からずっと「世界で活躍するアーティストになる」と言い続けてきて、それを口に出すことで叶えられると思っていて。『THE LAST PIECE』のテーマがそんな自分に重なって、運命的なものを感じました。

TAIKI 『THE LAST PIECE』は“プロとはこういうもの”と知れた期間だったと思います。それまでは「練習生なのにすごいね」と言われて心地よく感じていた部分もあったと思うんですけど、いざプロのアーティストと同じ土俵で勝負するとなったときに、「ここで甘えてちゃダメだ」と、はっきりとわかるようになりました。たとえば6次審査で披露した「Secret Garden」は、個人的に納得がいかないパフォーマンスで、一回のステージの重みを感じた瞬間でした。

プロになったら、失敗してはいけない場面がいくらでも出てくるんですよね。たとえ前日に嫌な出来事があったとしても、ステージではぶちかまさなきゃいけない。その日の一回しか僕のことを観ない人にも、ファンになってもらわなきゃいけない。『THE LAST PIECE』のおかげで、今そう思えています。

TAIKI(STARGLOW)

SKY-HIインタビュー、Aile The Shota×REIKO対談も掲載

『Quick Japan』vol.181のSTARGLOW特集「あたらしい光」では、各メンバーへのロングインタビューのほか、STARGLOWプロデューサーのSKY-HIが5人に対する期待とBMSGのカルチャーに対する現状認識を語ったインタビュー、『THE FIRST』のころからメンバーと時間をともにしてきたBMSG所属アーティストのAile The ShotaとREIKOが各メンバーとSTARGLOWに対して抱いている印象と期待を明かした対談など、合計約4万字のインタビューを収録。

『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:SKY-HIインタビュー
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:SKY-HIインタビュー
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:Aile The Shota×REIKOスペシャル対談/撮影=番正しおり
『Quick Japan』vol.181(2025年12月10日発売)STARGLOW特集:Aile The Shota×REIKOスペシャル対談/撮影=番正しおり

また、特集ではSTARGLOWメンバー5人による「QJカメラ部」特別復活版や『THE LAST PIECE』の振り返り企画なども掲載し、合計65ページの総力特集として、彼らの過去と現在、そして未来を立体的に掘り下げている。

『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット/撮影=ティム・ギャロ
『Quick Japan』vol.181未掲載のアザーカット。撮影では10代らしからぬカッコいい姿はもちろん、10代らしさを全身で表現したポーズも披露してくれた/撮影=ティム・ギャロ

「全ての10代と、かつて10代だった全ての人へ。さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。」

このステイトメントを掲げた『THE LAST PIECE』から生まれ、新たな時代の「あたらしい光」になるであろうSTARGLOWは、これからどんな夢を見せてくれるのか──その想いに迫る。

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STARGLOW

『STARGLOW』最新情報をチェック!

BE:FIRST(ビーファースト)、MAZZEL(マーゼル)に次ぐ3つ目のボーイズグループとして、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」から誕生した5人組ダンス&ボーカルグループ「STARGLOW(スターグロウ)」。 2025年9月19日、オーディションプログラム『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』の最終回で発表されたSTARGLOWのメンバーは、RUI(ルイ)、TAIKI(タイキ)、KANON(カノン)、GOICHI(ゴイチ)、ADAM(アダム)の5名。同日がSTARGLOWの結成日となった。
2025年9月22日、プレデビュー曲「Moonchaser」でプレデビューを果たした。

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岸野恵加

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岸野恵加

(きしの・けいか)ライター・編集者。ぴあでの勤務を経て『コミックナタリー』『音楽ナタリー』副編集長を務めたのち、フリーランスとして2023年に独立。音楽、マンガなどエンタメ領域を中心に取材・執筆を行っている。2児の母。インタビューZINE『meine』主宰。

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