信、羌瘣、桓騎『キングダム』コスプレイヤーに聞いたコスプレの“こだわり”「1カ月かけて鎧や矛を制作。鎧はタイル一枚一枚に布を貼りました」
世界最大規模のコスプレの祭典として知られる『世界コスプレサミット』。その最新回『世界コスプレサミット2025』に参加していた、人気ゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの“こだわりポイント”を聞いたレポートをお届けする。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。
そうしたイベントに興味はあるものの、まだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2025年夏に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
ここでピックアップするのは、世界最大規模のコスプレの祭典として知られる『世界コスプレサミット』の最新回であり、8月1日~3日の3日間で24万7000人ものコスプレファンが集結した、『世界コスプレサミット2025』(略称:コスサミ、WCS)に参加していたコスプレイヤーたち。
ジャンル別に見てみると、アニメでは『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』や『よふかしのうた』『SAKAMOTO DAYS』『ダンダダン』『その着せ替え人形は恋をする』といった、イベント開催時期に放送していた作品が人気で、これらのキャラクターに扮したレイヤーが続々と集結。コスプレパフォーマンスや街中で実施されるパレードでも最新アニメのコスプレは人気で、笑顔で写真撮影に応じるグループの姿が見られた。
そのほかにも、テレビでの放送に先駆けて“2025年秋アニメ”のコスプレを披露するコスプレイヤーはちらほらいて、『キングダム』の併せで参加していたグループの前には撮影のための長蛇の列ができていた。
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「女の子らしくなりすぎないようにメイクは薄めにして、凛とした佇まいも意識しました」(『キングダム』羌瘣/しゅなさん)

「衣装の制作期間は約1カ月。鎧はタイル一枚一枚に布を貼ったので手間がかかりました。着用時のシルエットがぴったりになるように、原作漫画を確認しながらサイズの調整にも気をつけて。帯の下部分にはスリットを入れることで、着脱のしやすさと体へのフィット感をアップしたのもこだわったポイントです。また、背中の剣は実際に抜けるように、鞘の長さに対して少し短めに制作して。布部分に関しては端処理を工夫して、春秋戦国時代感が出るようにしました。矛は金属っぽい光沢が出るような塗装をして、その上で持ち運びしやすいように4分割できるジョイント式で制作しています。それと体も鍛えているので、胸元や二の腕など、鎧の隙間から見える筋肉にも注目してもらえるとうれしいです」(『キングダム』信/ろまの歩さん)

「衣装制作が得意な友人に協力してもらい、4人がかりで鎧を制作しました。衣装やウィッグもすべて手作りで用意したものなので、愛着のある一着です」(『キングダム』桓騎/おーやんさん)

「細身のキャラクターなので、できるだけ忠実にスタイルを再現できるように体型の維持・管理には気をつけました。それとナズナちゃんは爪の色も特徴的なので、前日にネイルを変えて。原作と同じ色味にしてきたので、写真では手元にも注目してもらえるとうれしいです」(『よふかしのうた』七草ナズナ/葉月すみれさん)

「15年ぶりに放送されたテレビアニメの第2期に合わせてコスプレをしました。こだわったポイントは、武器制作であったり、ウィッグの色のバランス、下まつ毛のボリューム、お腹のタトゥーの再現などいろいろありますが、特に力を入れたのは体作りですね。ボディラインが出る衣装をきれいに着こなせるよう、体型維持には気をつけました。ヒッチハイク用のボードも用意してきたので、うまく“ビッチ天使感”を表現できていたら幸いです」(『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』アナーキー・ストッキング/myuuさん)

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。





