「バニースーツが映えるように体作りにも励みました」『Re:ゼロ』『ハルヒ』『超電磁砲』コスプレイヤーたちに聞いた“こだわり”

2025.8.4
(左から)もちむぎさん、千鈴さん、はるの犬さん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


幕張メッセにて4月26日、27日に開催された『ニコニコ超会議2025』。同イベントで、人気アニメのキャラクターに扮したコスプレイヤーたちにインタビューを実施。“衣装や装飾に対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。昨今ではほぼ毎週末、全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。

そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では2025年上半期に行われたコスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。

ここでピックアップするのは、幕張メッセで4月26日、27日に開催された『ニコニコ超会議2025』に参加していた、人気アニメのヒロインに扮したコスプレイヤーたち。

屋外に設けられたコスプレエリアをのぞいてみると、イベント開催時期に放送していたテレビアニメのほか、2026年に第4期が放送予定の『Re:ゼロから始める異世界生活』や、2025年2月に第4期の制作が発表された『とある科学の超電磁砲』(放送時期は未定)など、注目度の高い作品のキャラに扮したレイヤーも続々と集結。

両日とも参加し、ステージイベントにも出演したという『涼宮ハルヒの憂鬱』レイヤーのグループもいて、そんな彼女たちを撮影しようと、大勢のカメラマンが長蛇の列を作っていたのも印象的だった。

「今回は大好きな『Re:ゼロ』のエミリアのコスプレで遊びに来ました。エミリアは、テレビアニメの1期と3期で体型が大きく変わったと話題になっていますが、どの期を参考するにしても“衣装のフィット感”が重要なポイントなので、シルエットをきれいに見せつつ、生地の質感にもこだわって衣装を用意しました。ウィッグに関してはまだまだ改善の余地があるので、もっと技術を磨いて、よりクオリティの高いものを用意した上で、改めてエミリアのコスプレに挑戦したいです」(『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア/ネコノメさん)

『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア/ネコノメさん
『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア/ネコノメさん

「レムのウィッグはいくつか作ってきましたが、毎回、柔らかい印象になるように“丸みのあるセット”を心がけています。分け目やヘアピンの位置もしっかり再現するように気をつけているのですが、今回はついうっかり、花飾りを左右逆の位置につけてしまって……。それが心残りなので、いつかまた別のイベントで再挑戦するつもりです。それともう一点、メイド服に関してはシルエットをきれいに見せることを意識して、スカートの中にボリュームのあるパニエを仕込んで、きれいなふくらみを再現しました」(『Re:ゼロから始める異世界生活』レム/千鈴さん)

『Re:ゼロから始める異世界生活』レム/千鈴さん
『Re:ゼロから始める異世界生活』レム/千鈴さん

「長くてボリュームのある髪型なので、きれいに再現できるようウィッグ制作をがんばりました。それと食蜂操祈は、瞳の中にキラキラの星があるのも特徴的なキャラクターなので、レタッチの際には目元を加工しています。両目に星のエフェクトを追加しているので、こちらも注目していただきたいポイントです」(『とある科学の超電磁砲』食蜂操祈/はるの犬さん)

『とある科学の超電磁砲』食蜂操祈/はるの犬さん
『とある科学の超電磁砲』食蜂操祈/はるの犬さん

「体のラインが出る衣装なので、せっかく着るからにはできる限りみくるちゃんの体型を再現したくて。体作りをがんばりつつ、サイズ感も調整して、ぴったりフィットする形に仕上げました。それと、バニースーツを着たときのみくるちゃんは困惑して恥ずかしそうな顔をしているイメージなので、撮影時にはそうした感情を前面に出して表情を作りました」(『涼宮ハルヒの憂鬱』朝比奈みくる/もちむぎさん)

『涼宮ハルヒの憂鬱』朝比奈みくる/もちむぎさん
『涼宮ハルヒの憂鬱』朝比奈みくる/もちむぎさん

「アニメを見返したり、さまざまな資料を確認したりして、ハルヒらしい表情の作り方とポージングを研究しました。装飾でこだわったのは、ハルヒを象徴するアイテムでもあるリボンですね。いろいろ探して、アニメと同じ色味&太さのものを用意しました」(『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒ/しゅまるさん)

『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒ/しゅまるさん
『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒ/しゅまるさん

QJWebでは今後も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、レポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。

この記事の画像(全11枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

somtum_tai2

Written by

ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

関連記事

(左から)あみゅねしあさん、もも音さん、Milaさん

「“女性らしい肉づき”を意識して、お米をしっかり食べながら5キロ減量」『モンハン』など人気ゲームのヒロインに扮したコスプレイヤーに聞いた“こだわり”

(左)桃天さん、JADOさん、KICKさん、アムロさん、まりんさん

『キン肉マン』“超人血盟軍”コスプレイヤーに聞いたこだわり「アシュラマンの特徴である3つの顔と6本の腕を再現」

(左から)TOMOZOさん、むうにゃさん、トキワさん、縹(はなだ)さん

『ガンダム ジークアクス』コスプレイヤーたちに聞いた”こだわり”。「丸みを出すために植毛したり、何度も染めたりしてマチュの髪型を再現しました」

ミキ

ミキが見つけた一生かけて挑める芸「漫才だったら千鳥やかまいたちにも勝てる」【よしもと漫才劇場10周年企画】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「猛暑日のウルトラライトダウン」【前編】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「小さい傘の喩えがなくなるまで」【後編】

「“瞳の中のセンター”でありたい」SKE48西井美桜が明かす“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「悔しい気持ちはガソリン」「特徴的すぎるからこそ、個性」SKE48熊崎晴香&坂本真凛が語る“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「優しい姫」と「童顔だけど中身は大人」のふたり。SKE48野村実代&原 優寧の“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

話題沸騰のにじさんじ発バーチャル・バンド「2時だとか」表紙解禁!『Quick Japan』60ページ徹底特集

TBSアナウンサー・田村真子の1stフォトエッセイ発売決定!「20代までの私の人生の記録」