“ハゲ”をモチーフとしたネタを披露し、「最もハゲていた」コンビが選ばれる。
そんな不条理なイベントが、2025年7月25日(金)に埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場にて開催された。『ハゲネタワングランプリ supported by イースト駅前クリニック』である。
“ハゲ”にまつわるネタで勝敗を競う賞レース形式のライブイベントで、囲碁将棋、GAG、ガクテンソク、タモンズ、ななまがり、シシガシラの6組が出演。大会MCはトットと、かなとガッパイ・かなが務めた。
もともとは囲碁将棋の主催で“お遊びのライブ”として行われていた本企画。それがこのたび、AGA(薄毛)治療で知られるイースト駅前クリニックという強力なスポンサーを得て正式に賞レースとして開催される運びとなったのだ。



“禿籤”や豪華特典も。白熱のネタバトルへ
大会レギュレーションは次のとおり。
各コンビは“ハゲ”をモチーフとしたネタを制限時間5分間で披露し、観客は「最もハゲていた」と思うコンビを1組選んで投票を行う。これを集計し、最も得票数の多かったコンビが優勝となる。優勝コンビにはトロフィーと「イースト駅前クリニック宣伝部部長の肩書」が贈呈されるほか、イースト駅前クリニックが協賛する番組『川島明のねごと』(TBSラジオ)へのゲスト出演権も与えられる。
ネタの披露順は“禿籤(はげくじ)”によって決定。頭部から6本のクジを生やした胸像が舞台上に運び込まれ、各コンビの代表者が一斉にクジを引いた結果、ななまがり、タモンズ、GAG、シシガシラ、囲碁将棋、ガクテンソクの順でネタを披露することが決定した。


6組はそれぞれに趣向を凝らした渾身のハゲネタを披露。いずれ劣らぬ実力者ぞろいとあって、会場を次々に爆笑で満たしていった。
すべてのネタ披露が終了したところで観客投票へと移行するかと思いきや、突如トットのふたりが「このままMCだけやって終われるかー! 俺たちにもネタやらせろー!」と秘めていた思いを爆発させる。すると客席から盛大な拍手が響き、ガクテンソクがMCを代行するかたちでトットが7組目として漫才を披露した。
これをもって、今度こそ全ネタが終了。観客による投票と集計が完了するまでの間、全出演者がステージに呼び込まれて「クリニックに行こうかな? マジカルあと押しフレーズ」と題したミニコーナーが展開された。
シチュエーションごとに「薄毛に悩む男性を傷つけることなく通院を促すひと言」を寸劇形式でかなが実演するというもので、共演者に選ばれたシシガシラ脇田やななまがり森下直人のアドリブ演技などで大いに客席を沸かせた。





文田「お笑いを辞めなくてよかった(涙)」
そして集計作業が完了し、いよいよ結果発表へ。
かなの口から「ハゲネタワングランプリ、優勝は……囲碁将棋さんです!」と告げられると、場内が祝福の拍手喝采で包まれる。「禿」という漢字に着目してひたすら言葉遊びを展開させていく、囲碁将棋らしいインテリジェントな漫才が評価されたかたちだ。
文田大介は控えめな声量で「本当にうれしくて……(お笑いを)辞めなくてよかった」と、まるでビッグタイトルを獲ったかのような神妙な面持ち。根建太一は「信じられない。だって、さっきまでルミネtheよしもと出てたんですよ? 吉本すぎる!」と興奮気味に喜びを表現する。その言葉どおり、この日の彼らは直前にルミネの出番があり、本公演の開演時刻ギリギリで大宮に到着していた。
なお、2位には「ハゲかけたアイドル、略してハゲカケドル・安田でこヒロ」を安田ファニーが演じるコントで爆笑をさらったGAGが、3位には優勝候補筆頭と見られていたハゲネタ界のトップランナー・シシガシラが「いつもどおり」のハゲ漫才でランクイン。終始アットホームなムードで和やかに進行した公演は、つつがなくその幕を下ろした。


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