「自然と涙がこぼれるくらい本当にいいものを見せてもらった」ちゃんみな&SKY-HIも驚愕のパフォーマンスが連続【『No No Girls』レポート#3】
YouTubeの総再生回数は5億回を超え、若い世代から絶大なる支持を得ているラッパー/シンガーのちゃんみな。そんな彼女が、SKY-HIが主宰するレーベル/マネジメント「BMSG」とタッグを組んで始動したオーディションプロジェクト『No No Girls』。
「今までいろんなNoって言われてきた人たちを救いたい」と、本オーディションのプロデューサーであるちゃんみなは宣言。そして、ここから生まれるガールズグループに所属するアーティストには、以下3つの“No”を求めるという。
No FAKE(本物であれ)
No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)
No HATE(自分に中指を立てるな)
2024年10月18日にYouTubeにて配信された『No No Girls』Ep.03では、Ep.02に続いて3次審査合宿と、3チームが課題曲をパフォーマンスする様子が届けられた。
目次
“内にメラメラ燃えている何か”を持つメンバーがそろったDチーム
『No No Girls』Ep.03ではD〜Fチームの3次審査合宿に密着。番組冒頭ではさっそく3チームの課題曲と振り付けが発表された。
■Dチーム:KOKOA、KOHARU、SAYAKA、MAHINA、REI
課題曲:椎名林檎「本能」
振り付け担当:GENTA YAMAGUCHI
■Eチーム:AYAMI、FUMINO、MOMO、YUKINO、RINGO
課題曲:清水翔太「君が好き」
振り付け担当:MiQael
■Fチーム:AIKO、AMI、SARA、JEWEL、STELLA
課題曲:山口百恵「プレイバック Part2」
振り付け担当:ASUPI
Dチームはロングスカートをひらひらと揺らすダンスが印象的だった。ちゃんみないわく、このチームは大人しそうに見えて内にメラメラ燃えている何かを秘めている子が多いという。その秘めた感情を表現できるような振り付けにしているようだ。
ちゃんみながそう言うように、たしかに彼女たちの歌唱には熱がある。課題曲とも相性がよさそうで、まだ練習を始めたばかりにもかかわらず、歌唱面はすでに完璧。歌チェックに来たちゃんみなは、「なんにも言うことないんだけど。レベル高すぎませんか」と驚いていた。
だが、ダンスの振り入れになると心配な面も。チームにはダンス未経験の候補生もいる。
プロレベルの振り付けに戸惑うメンバーたち。振り入れは数時間。よけいなことを考えているヒマはない。必死で体にダンスを叩き込む。しかし、思いどおりには動いてくれない。刻一刻と過ぎていく時間。不安と焦りが募っていく……。
メンバーのSAYAKAは、振り入れ中に涙を流していた。自分の練習してきたことが何ひとつ活かせないという悔しさと、みんなの足を引っ張ってしまうという自責の念が込み上げてきたのだろう。ダンス未経験のREIもまた、なかなかついていけず遅れを取っていた。
そんなチームの中で、支柱として期待されているのはKOHARUだ。
2次審査のダンス課題曲では、ちゃんみなの「美人」を披露していた。しなやかでキレのいい動きに合わせて、コロコロと変化していく表情はどれもユニークで目が離せない。あまりのスキルに、ちゃんみなも「うちのダンサーとして使いたいぐらい上手なのに、歌もこんなにうまかったらちょっと困るんだけど」と大絶賛するほどだった。
実は彼女、母・姉ともにダンサーという家庭で育ってきた。ダンス歴15年以上、現在は振付師のアシスタントをしている。
そんな彼女は初日にしてすでにリーダー的存在になっていた。振付担当のGENTA YAMAGUCHIには「身体能力が高くて、読み込みも早い」と評価され、メンバーのKOKOAも「すごくいい雰囲気を作ってくれて、明るいし、まじめだし、ダンスめっちゃうまいし……」と信頼を寄せている。
しかし、本人は周囲が思うほどに余裕があるわけではなかった。スタッフからダンス練習の感想を聞かれると、「カオスです」とまずひと言。「気持ちの変化もカオスだし、状況もカオスだし。混乱しています」「先生に“踊れるほうだから、みんなにもっとシェアして”と指摘されたんですけど、本当の気持ちは……まず自分が完璧にしないと、ほかの人に教える以前の話になってくるので。それで焦っている感じです」と語っていた。
そんななか、ほかにもダンスを先導するメンバーが現れた。
チーム最年少ながらダンス歴9年という経歴を持つMAHINAだ。年上のメンバーたちにも臆すことなく意見を伝え、KOHARUとともにチームを引っ張っていく心強いメンバーとなっていた。
少しずつチームがまとまりつつあるなか、中間発表直前にSKY-HIとちゃんみなが激励しに来た。
振り入れのときにはダンス未経験だったREIを心配していたちゃんみな。ひとまずREIに声をかけると、彼女は声を詰まらせ泣いてしまう。メンバーの優しさに感謝しつつも、どうしてもダンスで遅れを取ってしまうことに申し訳なさを感じていたのだ。
「みんながすごく優しくて申し訳なくて。私のせいでみんなに嫌なパフォーマンスを……」
そうREIが話すと、すかさずチーム全員は「そんなことないよ!」「一回も思ったことない」と声をかける。とても1日2日で生まれた関係性とは思えないほどに、そこには助け合おうとする空気があった。もしかしたらほかのメンバーもまた、似たようなプレッシャーを抱えながら日々レッスンに挑んでいたのかもしれない。だからか詳しく語らなくてもすでに思いを分かち合っているかのようだった。
「純粋な好きという気持ち」がカギを握るEチーム
続いて、3次審査の課題曲の中でちゃんみなが「ここが一番難しい」というのはEチーム。「君が好き」の裏音はピアノとビートだけ、振り付けもシンプルだ。過剰なアレンジがないために、歌唱とダンスどちらにおいてもスキルが明確に表れてしまう曲。「かっこいいか、かっこよくないかが、ひと目でわかっちゃうんですよ」と、ちゃんみなは明かした。
そんな同曲に不安気なのはAYAMIだ。ダンス歴12年だが、歌は未経験。「自分にできるのかなって不安がすごくありました」と、スタッフに本音をこぼす。
そんな彼女がオーディションを受けたきっかけは、ちゃんみなだった。力強くエネルギッシュなダンスが得意な彼女だが、精神的に体調を崩していた時期がある。そんなときに背中を押してくれたのが、ちゃんみなの「PAIN IS BEAUTY」だった。ちゃんみなが救ってくれたように、自分も音楽で誰かを救いたい。そんな夢を追いかけて、このオーディションに挑んでいた。
一方、「みんながわからないところは教えてあげられるかな、と思っています」と自信をのぞかせたのは、メンバー最年少のMOMOだ。ダンスのプロになりたいという思いが人一倍強い彼女。現在は朝8時から夕方5時まで引っ越しのアルバイトをしながら、週5でダンスレッスンに通っている。アルバイト先は体力がつきそうという理由で決めた。
ダンスに関しては申し分ないEチーム。だが、中間発表でちゃんみなからこんな課題を与えられていた。
「自分が好きだなって思うこと、それって音楽でもいいのよ。自分がここに受かりたい気持ち、それって音楽が好きだからじゃん、自分の夢が好きだからじゃん。自分の夢を絶対叶えてやりたいじゃん。そんな純粋な好きっていう気持ちが、この楽曲に表れたらいいなって思います」
パフォーマンス中の表情が気になったというちゃんみな。表情も重要な表現のひとつ。難度が高いこの曲を、全身を使ってどう表現するのか。ちゃんみなはそこに期待しているようだった。
「本当に救われた」メンバーがムードメーカーとして引っ張るFチーム
各々が焦りや不安を感じているなか、ポジティブなムードを漂わせていたのはFチームだ。特にメンバーのAMIは「絶対行ける気がします。自信しかないし、逆に見て!って感じです」とチームを盛り上げている。
2次審査でも天真爛漫なキャラクターで会場を沸かせていたAMI。柔らかく色気のある声質を持っているためにSKY-HIとちゃんみなから「トレーニングしたほうがもちろんいいけど、変な先生に当たらないでほしい」と言われると、「ちゃんみなさんのもとでぜひ……。本当に人生かけているので」と懇願し、ふたりの爆笑を誘っていた。
ちゃんみなが笑いながら「じゃあ、次会いましょう」と言えば、「え?え?え?え?え!? ちょっと待って本当に!?」と大喜び。「絶対に世界中を虜にするアーティストになります。え、本当にありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます……」とまるで念仏を唱えるように何度も感謝して会場を去っていき、周囲を笑わせていた。
人を惹きつける魅力があるAMIだが、スタッフからオーディションを受けた理由について聞かれたときには、まわりから容姿をイジられていた過去を明かしていた。
「一番本当に嫌だったのは、“横綱”とか“お相撲さん”みたいに言われたとき、自分は容姿のことを考えちゃうからしんどかったし……本当に嫌だったってことは伝えられなかった、というのはありますね」
明るい性格とは裏腹に抱えていた“No”。そんなコンプレックスからアーティストの夢もあきらめていた。しかし、AMIはちゃんみなに出会った。
「ちゃんみなさんの歌詞を見たら、世間に対して言ってくれるし。ライブ映像を観ても、自分のスタイルを武器にしてやっているし、容姿だけであきらめないでいいなと思って」
『No No Girls』のオーディションが発表されたときには号泣したという。これは自分のためのオーディションだと確信したAMIは、再びアーティストの夢を目指すことに決めた。
「言葉だけじゃなく本当に救われた」
AMIはちゃんみなについて、そう語っていた。このガールズグループに絶対入りたい。『No No Girls』は彼女にとって人生をかけたオーディションなのである。
「人を泣かせるんだったら、あなたは千度泣かなきゃいけない」
そして3次審査の本番当日。まずはDチームの「本能」からスタート。白いドレスにウエディングベールを被ったメンバーたちがステージに登場した。
頭サビから激情的なパフォーマンスを見せる彼女たち。複雑に渦巻く欲望を全身で激しく表現しながら、会場のボルテージを上げていく。まるで純白のドレスを真っ赤に染めていくかのように、内に秘めた熱がそのまま体現されていた。あまりの迫力にSKY-HIとちゃんみなも思わず息を呑む。彼女たちに惹き込まれているようだった。
圧巻のステージ。ちゃんみなとSKY-HIは、互いを見合って涙していた。そして、ちゃんみなは彼女たちを以下のように讃えた。
「“人を泣かせるんだったら、あなたは千度泣かなきゃいけない”という言葉があるんですけど……あなたたちのパフォーマンスを観てびっくりしちゃって。本当に自然と涙がこぼれるくらい、みんなが努力したんだろうなっていうのを感じられて。練習のときとは全然表情も違っていて、自信も全然違っていて、全体的に本当にいいものを見せてもらったなと思います」
次はEチームの「君が好き」。メンバーは白いパンツとショート丈のトップスというダンス衣装で登場した。
透明感のある歌唱と生き生きとしたしなやかなダンスで、ゆっくりと盛り上げていく。優しい笑顔を浮かべつつ、ときに切ない表情を見せるなど、さまざまな“愛情”のかたちを表現。雪明かりのようにキラキラとしたピュアなパフォーマンスだった。
彼女たちのステージを見たSKY-HIは「一番ドキッとしたのは誠実さ」とコメント。「歌詞のストレートさに負けないくらいこのステージに対して誠実に取り組んで、まっすぐと言葉を、歌を、届けようっていう気持ちは、間違いなく本当に目に見えるぐらいまっすぐ」と評していた。
そして最後はFチームの「プレイバック Part2」。メンバーはセットアップ姿に、頭にスカーフを巻いてステージに現れる。
うっとうしげで勝気な表情で惹きつける彼女たち。ちょっとした動きや表情の変化にもユニークさがにじむ、個性的なパフォーマンスで観客を魅了していく。自信に満ちた楽しげな彼女たちのステージに観客席からはたびたび歓声が上がる。ファニーで魅惑的なステージ。スカーフを投げてラストを迎えると、会場はブワっと盛り上がった。
そんなFチームのパフォーマンスに、りょんりょん(佐藤涼子)先生が「オーディションの主催の人が誰かによって、集まる人が主催者と似るんですよ。だから、ちゃんみなのところにはこんな人たちが集まるんだね」とコメント。その言葉を聞いたSKY-HIも「間違いない!」と反応、ちゃんみなは照れたように笑っていた。
こうしてすべてのパフォーマンスは終了。次回Ep.04ではついに30人にジャッジが下され、審査結果が明らかになる。
【『No No Girls』Ep.04配信予定】
■2024年10月25日(金)20時~
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