『永田敬介×小松海佑ツーマンライブ 虹保留』が2024年2月26日にシアターマーキュリー新宿にて開催された。
お笑いファン垂涎の会場チケットは即完。彼らに魅了されるファンが増えているふたりのツーマンライブは、現在配信チケットが販売されている。惜しくも生で観られなかった方に向けて、公演の一部を紹介しよう。
タイプの違うふたりがマッチする
本イベントは『芸人雑誌』(太田出版)が主催するお笑いイベント。
オープニングなしで始まったライブのトップを飾るのは小松。なんといきなり約25分の漫談をフルスロットルで披露する。ネタ内にちりばめられた要素が彼の手のひらの上でどんどんつなげられていき、観ている側も脳を回転させずにはいられない。
先ほどまでのはつらつとした小松の雰囲気とは対照的に、伏し目がちに登場した永田も同じく約25分間話し続ける。彼が抱えた「不満」が、意外なものとリンクするラストは圧巻だ。
次の企画コーナーの冒頭で明かされるのだが、当初は各々2本ずつネタをやる予定だったとのこと。しかし、公演直前に小松からリクエストがあり、急きょ長尺ネタを1本やることになったのだとか。ライブならではの変更は、来場者にとってうれしい誤算だったのではないだろうか。
概念と格闘するコーナー
ネタが終了すると、永田考案の「共感」企画が始まる。小松と永田のどちらがより客の共感を集めることができるか競うものだ。
1種目めの「Meme(ミーム)」では、あるYouTube動画の一番上にあるコメントを予想する。永田が「俺ら両方とも、(自身の)YouTubeのコメントをオフにしてるもんね」と言うように、視聴者の感想から少し距離を置いているふたり。彼らがYouTubeのコメントに持っているイメージが垣間見られる。
2種目めは、画面に表示されるものに1から99の数字を自由に与える「Number(数字)」。小松が「勝ったとて首をかしげて帰るだけ」と嘆いてしまうほど雲をつかむようなお題ではあったものの、自分なりの理由づけをし、お互いに考えをすり合わせながら概念と戦う姿を見せてくれる。
永田と小松に抱くミステリアスな印象が増したような、一方で親近感が湧いたような……。異なる雰囲気をまとっているふたりが並んでもどこか調和していたのは、彼らが持つエネルギーや世界の見方に共通点があるからかもしれない。彼らの魅力を存分に浴びることができる本公演の配信チケットは、3月11日(月)22時まで販売している。
『永田敬介×小松海佑ツーマンライブ 虹保留』
料金:配信チケット 1,500円(税込)
チケット:PIA LIVE STREAMにて発売中(動画配信は3月11日23時59分まで)
販売ページ:【動画配信】『永田敬介×小松海佑ツーマンライブ 虹保留』のチケット情報