UN1CON「A.R.T.」:PR

サバ番出演、K-POPへの憧れ、両親へのプレゼン…それぞれの道を歩んだ5人が、新ガールズグループ・UN1CONになるまで

2024.11.30

文=於 ありさ 撮影=興梠真穂 編集=菅原史稀


10月19日に誕生したUN1CON(ユニコン)。デビューシングル「A.R.T.」でお気に入りの歌詞をメンバーに聞くとこのフレーズが一斉に挙がった──“どんな世界でも塗り替えていける”。

オーディション番組をはじめ、人々に見守られながらのグループ結成が当たり前になったなか、密かに同じボーカルダンスアカデミーで切磋琢磨し合った彼女たち。選抜過程は非公開だが、その道のりが平坦でなかったことは「A.R.T.」MVのデビュー直後と思えぬほど洗練されたパフォーマンス、そして「時代を塗り替えていける」という自信に表れている。

「この5人だから、できることがあると思うんです」。ともに同じ夢を目指してきた彼女たちに、デビューするまでの歩みについて話を聞いた。

UN1CON
K-POPボーカルダンスアカデミー「SPECIAL1 ENTERTAINMENT ACADEMY」出身のAKARI(アカリ)、KOKORO(ココロ)、JOA(ジョア)、NARAE(ナレ)、MANAMI(マナミ)で構成される5人組ガールズグループ

どんな世界でも塗り替えていける

メジャーデビューシングル「A.R.T.」を最初に聞いたときの印象を教えてください。

歌詞がすごく前向きなので、嫌なことがあったときにこの曲を聴いて気持ちが晴れる人がいればうれしいなと思いました。パフォーマンスのときも、私はそういうところを意識しています。

背中を押してくれるような歌詞が多いんです。それに正直、デビュー前の練習生生活を振り返ると、楽しい時間だけではなく大変な時間も長くて。でも、そんな私たちだからこそ歌える「どんな世界でも塗り替えていける」っていうメッセージが詰まっていると思います。

MVのポイントも教えてください。

UN1CON・AKARI

高さ3m×横幅20mの「A.R.T.」の文字が描かれた巨大な壁が写っているんですけど、私たちのためだけにその壁に「A.R.T.」を描いていただいたんです。すごいなと感動しました。

本当にジャンプしても届かないし、遠くまで行かないと全部は見えないスケールですごいんです!

今回、Official髭男dismさんのMVも手がけた大久保拓朗さんに監督をしていただいたんですが、新人の私たちにも丁寧にイチから説明してくださって、本当にわかりやすかったですし、とても引っ張っていただきました。いつかまた撮影していただけるように、もっとがんばりたいと思います!

振り付けに関しては、KANUさんが担当してくださいました。どんどん変わっていく歌割に負けないぐらいの構成力がある振り付けになっています。それから、サビはキャッチーな振りなので、ぜひマネしてほしいなと思っています。

5人が歩んだそれぞれの道のり

今回のデビューまで、みなさんがどんな足取りをたどってきたかを教えてください。

まず、私はずっとダンサーを目指していました。それでさまざまなアーティストさんのバックダンサーとして全国ツアーにも帯同させていただいていたんですけど、コロナ禍をきっかけに「自分もボーカルもやって、アーティストとしてステージに立ちたい」という想いが強くなったんです。

それで、今の事務所のアカデミー(SPECIAL1 ENTERTAINMENT ACADEMY)で行われるオーディションを受けて、デビュー候補生のうちのひとりとなりました。

UN1CON・MANAMI

AKARIちゃんとまず合流したのが私なんですけど、もともとは習い事のひとつとしてダンスをしていました。ただBIGBANGを好きになってから「私もアーティストになりたい」という気持ちが芽生えてきて、普通の高校から、地元・福岡の音楽学校に転校し、オーディション番組に出演しました。

そこで優勝したんですけど、コロナ禍でそのプロジェクト自体がなくなってしまったんです。ただ「このまま福岡にいても変わらないな」と思ったので、上京を決意して、今の事務所に特待生として入れていただくことになりました。AKARIちゃんと出会ったのは、3年半前ぐらいで。そこから一緒にデビューを目指して、ずっと一緒に練習してきましたね。それで、次に出会ったのが、NARAEです。

中学生のときK-POPに初めてハマって「来世でBLACKPINKみたいになれたらいいな」と考えていました。ただ、高校生になって、ダンスを始めたときに、アーティストを目指すことに惹かれるようになって。今の事務所のアカデミーに入ったんです。

UN1CON・KOKORO

私もK-POPにハマって、この世界のお仕事を「素敵だな」って思うようになったのがきっかけです。

うちの実家は、何かするときに「こういう理由で、こういうことがしたい」とプレゼンをするっていう習慣があるんです。なので私もプレゼンをして、熱量を感じ取ってくれた両親が応援してくれて、事務所のアカデミーに入ることにしました。

KOKOROとNARAEとAKARIは一般練習生からデビュー候補生になった“期待の星”なんですよ。

本当に⁉ うれしい!

それで、最後にJOAが合流したんだよね。

はい。私も、もともとダンサーを目指していたのですが、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』に参加したことをきっかけに、「やれたらいいな」ぐらいだった気持ちから「絶対にアーティストとしての道を歩みたい」という気持ちに変わって。結果、みんなと合流しました。

これからの物語をファンと一緒に

少しずつ集まっていき、今ではひとつのグループとしてデビューすることになったみなさん。現時点での強みはなんでしょうか?

ラップは負けないです! 現時点でも!

新しいテイストのガールズグループという意味で、唯一無二の存在といえるんじゃないかなと思っています。

仲のよさ、お互いをどれだけ支えられるかという意味でも負けないかなと。

UN1CON・JOA

個人個人が得意なものを持っているので、そういう5人が集まったときにできるものというのがある気がしています。

レッスンと自主練の量がすごく多いんです。自分たちで、どういうふうに時間を使うかというのをちゃんと考えてできているところも強みだと思います。

ありがとうございます。最後に、今後のグループとしての目標を教えてください。

私はステージに立つ時間がすごく好きな上に、5人が一番輝いている時間だなと感じています。だから、たくさんのステージに立ちたいです。

きっとファンのみなさんにとっても、楽しくていいエネルギーをもらえる場所だと思っているので、ステージの機会をどんどん増やしていきたいです。

私は唯一の地方出身メンバーなんですけど、いつか地元の福岡でライブをしたいなと考えています。それから、日本全国のファンのみなさんのところに、自分たちのほうから会いに行けたらって。

今後、どれだけ成長しても、ファンの方に寄り添っていけるような、ずっとそばにいるということを忘れないアーティストになっていきたいなと思っています。

UN1CON・NARAE

私は日本だけでなく、世界中の人にも私たちのことを知ってほしいですし、誰が見ても「UN1CONの子だ」って知っていただけるようなアーティストになりたいです。

やはりファンの方がいてこそ、できる活動ではあると思うので、一つひとつのステ
ージやファンの方との時間を大切にしたいです。これからの物語をファンのみなさんと一緒に作っていけたらいいなと思っています。

一番は「応援したい!」と思ってもらえるようなグループになれたらなと考えています!

UN1CONデビューシングル「A.R.T.」配信中

「A.R.T.」をチェック!

配信日:2024年10月19日

「A.R.T.」は、作詞をグラミー賞にノミネートされたWeezer「Happy Hour」を手がけたSeann Boweと、第55回日本レコード大賞優秀楽曲賞のAAA「恋音と雨空」を手がけた岡村洋佑が担当。作曲は、Wanna One「BOOMERANG」(YouTube再生回数7000万回)やTHE BOYZ「No Air」、MONSTA X等の大ヒット曲を世に送り出した韓国随一のプロデューサーROYDOと、BTSのリーダーRMを迎えたMFBTY「부끄부끄(Feat. EE, Rap Monster of BTS, Dino-J)」や韓国ドラマ『愛の不時着』の主題歌でブレイクしたユン・ミレのプロデュースを手がけるKONQUESTが担当。日米韓の豪華作家布陣となっている。

MVの監督を担当したのは、Official髭男dism「ビンテージ」やRADWIMPS「会心の一撃」、ITZY「Sugar-holic」を手がける大久保拓朗、振り付けは、NCT DREAM「Smoothie」やNCT WISH「Sail Away」を手がけるKANUが担当。映像内では、高さ3m横幅20mの「A.R.T.」の文字がペイントされた巨大な壁を背景にメンバーがキレのあるダンスを披露するシーンが印象的だ。

サビでは「A.R.T.」のアルファベットを手で表現するダンスがあり、マネしやすいので注目してみてほしい。ヒップホップサウンドで重厚感のある楽曲と相まって、アーティスティックでクールな作品となっているので、ぜひご覧いただきたい。

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於 ありさ

(おき・ありさ)ライター・インタビュアー。金融機関、編プロでの勤務を経て2018年よりフリーランスに。サンリオ・男性アイドル・テレビ・ラジオ・お笑い・サッカーが好き。マイメロディや推しに囲まれて暮らしている。

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