『Music Time Travel -あの頃の夏へ-』展:PR

Night Tempoもゲスト登場。目と耳で感じる、各時代を彩ったサマーソングの変化<『Music Time Travel -あの頃の夏へ-』レポート>

2023.8.29

文=森 朋之 編集=菅原史稀


90年代から現在にかけて、ユニバーサルミュージックからリリースされた“夏の曲”をテーマにしたイベント『Music Time Travel -あの頃の夏へ-』展が渋谷のキャットストリートにあるX8 GALLERYにて、9月3日(日)まで開催されている。

本稿では『Music Time Travel -あの頃の夏へ-』展の見どころと共に、オープニング第1弾DJとして韓国人プロデューサー/DJのNight Tempoが登場した8月21日(月)の様子をレポートする。

巨大年表やアートワーク…目と耳で感じる“夏曲”の変化

展示コーナーのメインとなる「キャットストリートでMusic Time Travel」は、ユースカルチャー発信地である渋谷キャットストリートの歴史と90年代~現在までの“夏の曲”にフォーカスし、CDジャケット、その時代を彩ったカルチャーやガジェットを展示した巨大年表。CDセールス全盛期を迎え、幅広いジャンルのアーティストが次々とヒットを飛ばした90年代は、「真夏の夜の夢」(松任谷由実)、「壊れかけのRadio」(徳永英明)などのCD(短冊形の8センチCD)。

デジタル音楽プレイヤーが普及し、個人で好きな音楽を楽しむ時代となった00年代は「全力少年」(スキマスイッチ)、「夏の終わり」(森山直太朗)など。フェス文化が浸透し、ライブで盛り上がる曲が目立つようになった10年代は「ワタリドリ」([Alexandros])、「高嶺の花子さん」(back number)など。そしてインターネットやSNS発のヒット曲が次々と生まれた20年代は「向日葵」(Ado)、「NIGHT DANCER」(imase)などのアートワークをそれぞれ展示。時代によって変化しつづける“夏の曲”の在り方を視覚と聴覚で楽しむことができる。

レスリー・キーが表現する「夏の想い出の一枚」

さらにUNIVERSAL MUSICに所属するアーティスト(スキマスイッチ、ナオト・インティライミ、Klang Ruler)が影響を受けた夏の曲をまとめたプレイリストをその場で視聴/体感できるブースを設置。加えて、原宿にゆかりのある方々が選ぶ夏の曲プレイリストも展示されている。音楽とアーティストのつながりを感じながら、それぞれの楽曲がリリースされた時代にタイムトリップできるというわけだ。

ゲストとして登場したレスリー・キーとNight Tempo

また、写真家レスリー・キーとアート系の学生たちによるコラボレーション展「夏の想い出の一枚」も同時開催。これは音楽に造詣が深いレスリー・キーと『Music Time Travel』のスタッフが意気投合したことで実現した展示で、さまざまな視点から切り取られた“夏の想い出の一枚”が90年代~現在の夏の曲のイメージを鮮やかに際立たせている。

オープニングイベントではNight Tempoが登場!

冒頭で触れたとおり、8月21日(月)にはオープニング第1弾DJとしてNight Tempoが登場。招待された約150名のオーディエンスの前で、ラウンジ系のDJセットを披露した。

オープニングは「ウェイヴ」(山根麻衣)。さらに「グッド・ラック」(野口五郎)、「スクールバンドの女の子」(ハイ・ファイ・セット)、「赤のエナメル」(中森明菜)、「キラー通りは毎日がパーティー」(荻野目洋子)などメロウなシティポップの名曲をつなぎ、ゆったりと心地いい時間を演出した。「今日はみなさんが知らない曲が多いかもしれませんが、わからない曲はShazamしながら楽しんでください」という言葉どおり、この日は知る人ぞ知るレアな楽曲が中心(泰葉の「かくれんぼStory」、初めて聴きましたが、めっちゃいい曲!)。日本のシティポップの多様性と奥深さを改めて実感することができた。

7月にリリースされた「昭和グルーヴ」シリーズ第18弾『早見優 ‒ Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』では、「COMPLEX BREAK OUT」「BEAT LOVER」をピックアップ。Night Tempoの選曲センスは今後も要チェックだ。

CDから配信、ストリーミングへと移り変わったリスニングの環境。フェスの流行やコロナ渦による音楽シーンの変化など、時代によって音楽の聴かれ方や価値観は大きく様変わりしている。その一方で、90年代の夏の歌を2023年の夏に聴いても、そこから得られる感動や共感はまったく色褪せることがない。UNIVERSAL MUSICが生み出してきた“夏の歌”のタイムレスな魅力を改めて実感できることも、このイベントの大きな意義だろう。

週替わりでDJイベントやアーティストと音楽ライターの対談なども予定されている『Music Time Travel -あの頃の夏へ-』展。夏の終わりのキャットストリートを楽しみながら、ぜひ足を運んでみてほしい。

『Music Time Travel -あの頃の夏へ-』

会場:X8GALLERY 
開催期間:2023年8月19日(土)〜9月3日(日)
営業時間:11:00〜19:00 火曜定休

DJイベント『DJ kowta2 〜Time Travel Party〜』も開催!
開催日時:8/31(木)17:30~18:30(入場時間は17:00から)
※イベントの応募は先着順となります。
※応募はこちらから!

Night Tempoアーティスト情報


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  • DJ kowta2 〜Time Travel Party〜

    会場:X8GALLERY 
    開催日時:8/31(木)17:30~18:30(入場時間は17:00から)
    ※イベントの応募は先着順となります。

    関連リンク

  • 『早見優 ‒ Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』

    アーティスト:Night Tempo、早見優
    COMPLEX BREAK OUT(Night Tempo Showa Groove Mix)
    BEAT LOVER(Night Tempo Showa Groove Mix)
    価格:定価¥2,200(本体価格 ¥2,000)

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森 朋之

(もり・ともゆき)音楽ライター。1990年代の終わりからライターとして活動を始め、延べ5000組以上のアーティストのインタビューを担当。ロックバンド、シンガーソングライターからアニソンまで、日本のポピュラーミュージック全般が守備範囲。主な寄稿先に、『音楽ナタリー』『リアルサウンド』『アエラドット』な..

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