大学予備校「みすず学苑」の学苑長であり「ワールドメイト」代表、実業家、スポーツの振興や芸術活動、福祉や社会貢献、国際協力などを行う、深見東州。文化的な造詣も深く、スポーツや芸術、福祉・国際協力など幅広く活動する。
音楽分野では作曲者としての顔を持つほか、オペラやジャズ、演歌などを歌い、歌手として日本武道館での単独公演を5回実施。また世界三大ホール制覇、新国立劇場でも12回公演を成功させている。
そんな深見が2025年10月30日(木)、オリジナル曲で構成されたコンサート『深見東州の秋風笑うコンサート』を実施。TOYOTA ARENA TOKYOで7000人を超える来場者を沸かせたのは、伝説的ポップスターから“食”まで、幅広いモチーフを落とし込む自由な発想のエンタテインメント。“超最新曲”含む25曲が披露された本公演をレポートする。
楽曲の没入感をアップさせる“語り”
昨年のさいたまスーパーアリーナ公演以来、約1年ぶりとなる深見東州によるオリジナル楽曲コンサートの会場はTOYOTA ARENA TOKYO。プロバスケットボールBリーグのアルバルク東京の本拠地で、今年10月に開業したばかりの新施設だ。お台場にある同会場には、平日の夕方にもかかわらず老若男女の観客たちが集い、賑わいを見せた。
開演は18時30分予定だったが、「入場が混雑しているため15分遅らせます」とのアナウンスが。それだけ多くの観客が集まっているということであり、観客一人ひとりに歌を届けたいという深見の想いが見て取れる。
18時50分。演奏を司るメンバーたちが次々と登場。深見東州が登場すると大きな歓声が沸き起こった。深見のライブの魅力は、曲間に挟まれるユーモアあふれた語りにもある。作曲の経緯や背景をユーモアを交えて語ることで、楽曲への没入感も圧倒的に増していく。「今日は超最新曲が4曲ありまして、最新曲からお届けします」と伝えると、会場からは拍手が起こった。
深見は2026年5月下旬に日本武道館でライブを行うこともさらりと発表。「何歳まで歌えるかわからない」という発言に続き、「歌えても30年くらい」と語ると笑いが起こった。「たくさんの人にいい歌を作ってお送りしたいと思います」と伝えると、ステージ上でストレッチをしたあと、ラテン調にアレンジした「にしおぎブルース」でライブをスタートさせた。
「目指すは1000曲」

続く新曲「シューマイ&餃子!」は、ベートーヴェンの交響曲5番「運命」と6番「田園」をモチーフにした楽曲。<清水次郎長いるもんね>というコールアンドレスポンスで盛り上がりを見せると、曲後にはPAに低音の調整を指示するなど、音作りへの真剣さが垣間見えるシーンも。続く新曲「大吟醸の唄!」では、ストリングスの音が広がり、<インジャパン!>のかけ声で観客が腕を振り上げる。4曲目「愛する粉物」では、モーツァルトのピアノソナタを引用しながら、リズミカルなパーカッションとギターソロが加わる。楽曲の最後にはスモークが吹き上がり、粉物への情熱が沸騰した演出で観客を驚かせた。
この日は「シューマイ&餃子!」をはじめ、同じ楽曲を続けて2回披露することが多く、このあとの楽曲でも同一曲を続けて披露するシーンも。まさに深見の自由な発想と、その場で対応できる名うての演奏陣たちならではの展開だ。
ロマンチックな中盤ゾーンを経て、新曲「グラッツェ・ナポリタン」では、2ビートのリズムに合わせて観客が立ち上がり、ペンライトの光を波のように揺らした。西荻窪にある推定樹齢200年のケヤキの樹への想いを込めたバラード「坂の上の欅の樹」では、会場にハート型の紙飛行機が舞う。新曲「ビール」では<ビール!>のレスポンスが会場全体に響く。今回のセットリストには「ヤキトリ!」「ジンギスカンって何?」「ジンギスカンを、食べよう」と食にまつわるナンバーが多いのも印象的だ。「聞いてるだけでお腹がふくれてきた」と笑う深見に応えるように、観客たちも笑顔で体を揺らした。
マイケル・ジャクソンをモチーフにした「スラリ」、マドンナをモチーフにした「Like a バーゲン!!」で音楽的なユーモアを見せると、クライマックスの“龍神シリーズ”へ。シャボン玉が会場中を舞ったり、炎が湧き上がったり、金銀のテープが発射されたり、随所にエンタテインメントあふれた仕掛けが詰め込まれており、観客たちを飽きさせない。
本編を終えてステージから下がろうとするも、間髪置かず起こったアンコールに応え、深見はスカ調の「人生は仮の宿」を披露。続く「龍神21世紀」では天井からカラフルな風船が一斉に降り注いだ。最後に「もう一曲いこうか」と観客に問いかけ、この日3度目となる「グラッツェ・ナポリタン」で、3時間半を超えるコンサートは大団円を迎えた。
深見は、この日のMCで、「これまで800曲くらい作ってきたけど、1000曲を目指したい」と語っていた。この先どのような楽曲が聴けるのか、これからも楽しみになる秋風笑うコンサートだった。
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