写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
金曜日はザ・マミィ林田洋平が担当する。『キングオブコント2021』では、準優勝に輝いたザ・マミィの頭脳、林田。そんな彼は、自身のインスタグラムで発信するエモーショナルな写真も話題となっている。林田が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
モノクロはラジオなのかもしれない
モノクロで撮るのも楽しい。色という情報が減ることで、被写体の姿形や構図がよりハッキリ見えてくる気がする。いつかサラッと「被写体」って使ってみたかった。
第50回。皆様いつもありがとうございます。
一度に脳に流れ込んでくる情報は少ないほうがいいのかもしれない。モノクロで撮った写真のほうが、シャープな印象になる。
僕はラジオが好きなんだけど、情報が音だけだというのが楽で楽しい。想像の余地があるし、潔くてかっこいい。
モノクロはラジオなのかもしれない。異論はとても認めます。
緑がうれしくて歩いている公園の木々の間をモノクロで記録してみると、今まで気がつかなかった陰影に気づく。ガラスに反射しているカラフルな世界をモノクロでのぞいてみると、すべてがひとつの世界に溶け込んだかのようで美しい。
これからはモノクロでの撮影にももっと挑戦していきたい。
加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
関連記事
-
-
シティポップだけではこぼれ落ちる80年代前夜のリアルを、スージー鈴木が小説『弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる』で語り直した理由
スージー鈴木『弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる』(ブックマン社):PR -
政治家に学ぶ“絶対に謝りたくない”ときの言い回し。奇妙な「政界語」が生まれるワケとは?
イアン・アーシー『ニッポン政界語読本』(太郎次郎社エディタス):PR -