オズワルドが見る『M-1』決勝の統計「3度目に優勝したのは過去に3組。今年を逃したら…」

2021.12.16
オズワルド

文・編集=QJWeb編集部


12月19日(日)に行われる『M-1グランプリ2021』で3年連続の決勝進出を果たしたオズワルド。3度目の正直として、今年は優勝候補の筆頭として注目されている。ふたりは今年の決勝に向け、どんな秘策を用意しているのか。過去のインタビューからその心中を探る。

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ベリーロールで「今までとは違うチャンピオンに

オズワルド
オズワルドインタビューより(撮影=長野竜成)

初の決勝進出となった2019年は7位。2020年には審査員からの評価も割れ、結果は5位に終わった。「オズワルドには静の漫才を期待してた」という松本人志に対し、 オール巨人は「伊藤君がもう少し大きな声でツッコんだらどうですか」と提案も。このときは戸惑いを隠せず、伊藤は困惑の表情で「どうしたらいいですか!」と言い放ち笑いを誘っていた。

大会後に出演した『松本家の休日』(朝日放送)では、松本からさらに噛み砕いたアドバイスをもらったことが糧になったと、『QJWeb』のインタビューで語っている。

畠中 すごく納得いく意見だったので。そのあたりも意識しながらネタを作りたいなと。
伊藤 一番伝えたいのは、お客さんにそういう目で見てほしくないってことですね。でかい声を出したら「あ、でかい声を出したな」っていうふうに見ないでほしい。
畠中 松本さんの意見無視するんだ、ってね。逆に一度もでかい声出さなかったら「巨人師匠の意見汲み取らないんだ」とか。
伊藤 どっちとかじゃないですから。そのへんを、お客さんには何も考えないで見てほしいですね。

オズワルドインタビューより

独特なスタイルを保ちながら「賞レースで勝てる要素」を入れ込むのは、難易度が高いのではないかと問われた際には、畠中は走り高跳びにたとえて「僕らはベリーロールで優勝したいと思います」と返答。「全然無理じゃないと思います。ベリーロールを極めればいいだけなんで」と自信をのぞかせ、伊藤も「もしそれで優勝したら、今までとは違うチャンピオンになれるじゃないですか」と共感していた。

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畠中悠(はたなか・ゆう)撮影=長野竜成

フット、チュート、銀シャリにつづく「3度目の決勝」

『M-1グランプリ2020』でマヂカルラブリーが優勝し、東京吉本勢による『M-1』初優勝を奪われた悔しさも明かしていた。「M-1で掴めなかった東京吉本初優勝は、今年ラストイヤーの『ABCお笑いグランプリ』で達成したいと思います」と決意を語り、見事、有言実行を果たした。

オズワルド
伊藤俊介(いとう・しゅんすけ)撮影=長野竜成

そして、3度目の決勝に向けての思いをこう熱弁している。

伊藤 統計的には初出場で優勝する人が一番多いんです。3度目の出場で優勝したのはフットボールアワーさんとチュートリアルさん、銀シャリさんの3組。それを逃したら、9回目で優勝の笑い飯さんまで待たなきゃいけない。だから絶対今年優勝したい。もちろん、万一今年優勝できなかったら「そんな統計覆してやんよ」って気持ちに切り替えますけど。

オズワルドインタビューより

紆余曲折を経て、自らのスタイルを確立したオズワルド。3度目の挑戦となる今年の『M-1』で、ついに悲願達成となるか。『M-1グランプリ2021』決勝戦は、テレビ朝日で12月19日(日)夜6時34分より放送される。

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