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ばつ丸が生まれたのはショーのため。キャラクター誕生秘話
──ここからはメンバーであるキャラクターそれぞれの誕生の経緯について伺います。まずはポチャッコから。90年代、男女どちらも持てるような色合いのグッズが多かった印象ですが、男の子でも持ちやすいよう、デビュー当初から意図していたのですか?
サンリオ 特に意識はしていませんが、ポチャッコが男のコなので自然とそうなったのかもしれません。当時はほかにもユニセックスのキャラクターが多くあり、けろっぴ、ペックル、ハンギョドン、ばつ丸なども同様に、男の子でも買いやすいキャラクターが多い時代でした。
──なるほど。では、ばつ丸はいかがでしょう? 90〜00年代に男の子を中心にたいへん親しまれたキャラクターかと思います。モノトーンだったり、ちょっと不良っぽいイメージだったりと、それまでのサンリオにはいなかったタイプのキャラクターでしたよね。
サンリオ ばつ丸はもともと、ピューロランドで行われるショーのストーリーを楽しく盛り上げるために生まれたキャラクターなんです。
──神話や演劇でいう「トリックスター」のような。確かにサンリオのキャラクターっていい子ばかりで、輪を乱す人がいないぶんストーリーに展開が作りにくいというのはあるかもしれません。
サンリオ 最近ではよくクロミとふたりでヒール役として活躍することもあります。
──つづいて、けろっぴに関してはいかがでしょう?
サンリオ けろっぴは、梅雨のじめじめどんよりしたムードを明るく吹き飛ばす、というテーマで生まれたキャラクターです。季節のイベントを軸にしたキャラクターだと、ほかにリトルツインスターズ(キキ&ララ)がいます。お誕生日が12月24日で、クリスマスを盛り上げています。今年もイルミネーションやARツリー施策をやっていますね。
──ペックルは海外で人気があると聞きました。
サンリオ そうなんです。ペックルは、実は香港ではダントツで人気のあるサンリオキャラなんですよ。
──それはなぜなんでしょう?
サンリオ 「ダック」の発音が、広東語で縁起がいいとか……。ここ数年サンリオキャラクター大賞の海外順位では、「香港」であひるのペックルが1位を獲得しています。輝ける場所って、それぞれ違うんだなって思います。
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