川後陽菜(元乃木坂46)が語る「ZOC」“女性ファンから支持される、おじさんのいない世界”

2020.3.30

ミスiDの遺伝子を持つ最強アイドル「ZOC」

もともと、自分がミスiDの中でいいなと思ってた子たちが集まっていて、全員のツイッターをめちゃくちゃチェックしてたし、発表前から大森さんが何かを仕掛けようとしてることもなんとなく気づいてたので、ずっと楽しみにしてました。もともと大森さんが好きで、ライブにもよく行ってたんです。大森さんは女の子の「カワイイ」を扱うのがすごくうまいので、本当に期待しかしてなかったですね。

ZOCは一人ひとりが強い個性を持っていて、アベンジャーズみたいなんです。だいたい5人組でイメージカラーがあるようなグループって、人気やメディア露出に差が出がちなんですが、ZOCは全員が自分を魅せるのがうまい。

藍染カレン

藍染カレンちゃんは歌もうまいし、ダンスもキレッキレ。ライブに行くとパフォーマンス能力の高さに驚くし、スタイルがいいので本当に目立ちます。

香椎かてぃ

香椎かてぃちゃんはまったくの新ジャンル。変わってるキャラって、今はどのグループにもひとりはいるけど、正直、出尽くした感があったんですよ。みんな「あのギャ(元ゆるめるモ!のあのちゃんのフォロワー)」みたいな。でも、かてぃちゃんは個性的キャラの新アイコンにちゃんとなっていて、努力の見せ方がうまいんですよね。いま、かてぃちゃんをマネしたい「かてぃギャル」も増えてるので、女の子が憧れるアイドルだと思います。

西井万理那

西井ちゃんは、生ハムと焼うどんをセルフプロデュースでやってきたこともあって、すごく堂々としてます。安心感があるんですよね。自然体でなんでも暴露しちゃうタイプだけど、うまくおもしろい方向に持っていけるので、ムードメーカーです。

戦慄かなの

ZOC結成後は、『アウト×デラックス』で話題になった戦慄かなのちゃんの勢いが凄まじすぎて、ZOCは「かなのちゃんのグループ」と認知されたような気がします。姉御肌な部分があって、すごくトガったことを言うんですけど、グループの誰かが傷ついているときに真っ先に手を差し伸べるタイプ。本当に愛が強くて、守り過ぎちゃうことでかえって一番炎上の的になったりもします。

個性派集団をまとめあげる大森靖子の愛

ZOCのメンバーは、それぞれがセルフプロデュースをして個人としても活躍してるんですけど、みんながちゃんと中心にZOCを持っているところが応援したくなる理由かなと思います。多くのアイドルは「将来は女優になりたい」と、個人で目立つほうに行くイメージがあるんですけど、ZOCはそれぞれがいろんな場所でバズりながらも、自分だけじゃないことを意識していて、ZOCに還元しようと動いてるんですよね。

彼女たちがそうやってがんばってる理由のひとつには、やはり大森さんの存在が大きいと思います。あれだけ個性的なメンバーをまとめるのはかなり大変だと思うけど、大森さんがすごく愛を持ってやってることがわかってるから、ZOCという内側にみんなの意識が向いてるんです。

大森靖子

きっと、大森さんではないどこかのプロデューサーが急にミスiDを集めてグループを作ったとしても、今のZOCのようなものはできなかったと思うし、メンバーもそれがわかってるからがんばれるんだろうなと思います。

ZOCが若い女子から支持を集める理由

この記事の画像(全9枚)


この記事が掲載されているカテゴリ

川後陽菜

Written by

川後陽菜

(かわご・ひな) 1998年3月22日生まれ、長崎県出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションで合格したことを機に上京。グループ活動中は「川後P」の愛称でプロデュース業や『Popteen』誌の専属モデルを務めた。2018年12月にグループを卒業、現在はフリーでマルチな活動を展開している。 川..

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。